04





ユウキ。




    おびえるひとたちが わたしをとめる。





出そう。





     おとうさんもおかあさんも とめる。




     わたしに何ができるってわけじゃない。



         でも、これをとめたい。




        とめてみんなをたすけたい。






ふりしぼって。





          ああ  理解できた。







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そうだね。 トモダチきえたら さがしにいくよね。


こわくても みんなおびえてたら たすけたくなるよね。


しらべて なにか かいけつするかもしれないなら  いっちゃうよね。




ムボウ ユウキ セイギ。




ユウキだして。


 


神にも縋る気持ちで 神社にお参りした。




中に祀られている刀が『持っていけ』と言っているように聞こえて。


その鞘の鈍い光に誘われて足を前に出した。



「町を助けるためだから ゆるしてください。」



入っちゃいけない空間に入る。


宮司さんはとうにいない。


おうちが・・・ 黒いとこにもう巻き込まれちゃったんだ。




いないんだ。





だから。




「助けてあげる。」



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