牧の名をかへしてあしの花野かな
【読み】
まきのなをかへしてあしのはなのかな
【季語】
あし(葦/蘆/葭)・花野〈秋〉
【語釈】
牧――(馬城(まき)の意)牛・馬などを放し飼いにする場所。まきば。ぼくじょう。ぼく。
[精選版 日本国語大辞典]
あし――イネ科の多年草。根茎は地中をはい、沼や川の岸に大群落をつくる。高さは2~3メートルになり、茎は堅く、円柱形で、細長い葉が互生する。穂は秋に出て紫色から紫褐色に変わる。若芽は食用になり、茎ですだれを作る。よし。
[デジタル大辞泉]
【大意】
牧の名を返上して(その実態も変えて)アシの花が咲きみだれる野になるのであった。
【付記】
地名に往時のおもかげが残ることがある。「牧」の名をもつ土地なら家畜が放し飼いにされていたのかもしれない。名は体を表すというが、諸行が無常であってみれば名と実が乖離してもおかしくはない。
【例句】
日の暮れや蘆の花にて子をまねく 一茶
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