銀杏を落として去りぬあきのかぜ

【読み】

ぎんあんをおとしてさりぬあきのかぜ


【季語】

銀杏・あきのかぜ(秋の風)〈秋〉


【大意】

ギンナンを落として秋の風が過ぎさったのであった。


【付記】

「銀杏」を仮名で表記すると、ギンアンとギンナンのいずれが適切なのかよく分からなかった(「ギンナン」は「ギンアン」の連声)。


ギンナンをよんだ句はだいぶ少ないようである。わたしはその理由に心当たりがなく、気になっている。「一葉落ちて天下の秋を知る」なる格言があり「桐一葉」なる季語もあるが、路上にギンナンが落ちていたり、茶碗蒸しにギンナンが入っていたりするのを見て秋のおとずれを思うひともいるのではないか。


【例句】

ぎんなんも落るや神の旅支度 桃隣とうりん


木枯しや竹に隠れてしづまりぬ 芭蕉

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