風のいろ問うてもみたしふぢの花
【読み】
かぜのいろとうてもみたしふぢのはな
【季語】
ふぢ(藤)〈春〉
【大意】
風のいろを尋ねてもみたいフジの花である。
【付記】
ありがちな趣向だが、あながち駄作とも考えていない。
春には「風光る」(「光風」)、夏には「あをあらし(青嵐)」や「若葉風」のような季語がある。フジの咲くころにはサクラもおおかた葉がちになっていて、春も終わりに近づくようである。
【例歌】
紫の藤の花をばさと分くる風ここちよき朝ぼらけかな 与謝野晶子
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