秋高くせいたかあわだち草黄なり

【読み】

あきたかくせいたかあわだちさうきなり


【季語】

秋高し・せいたかあわだち草(背高泡立草)〈秋〉


【語釈】

秋高し――秋、大気が澄んで空が高く感じられる。天高し。[精選版 日本国語大辞典]


せいたかあわだち草――キク科の多年草。北アメリカ原産の帰化植物で、明治時代、日本に渡来。土手や荒れ地に群がって生え、高さ1メートル以上になる。秋、黄色い花を多数穂状につける。[デジタル大辞泉]


【大意】

秋のそらは高く澄みわたり、セイタカアワダチソウは黄色な穂をつけていることである。


【附記】

セイタカアワダチソウは別名を「セイタカアキノキリンソウ(背高秋の麒麟草)」と言うとか。


【例句】

天高し笹龍胆ささりんだうのたまり水 木導もくどう

この別れ馬いなないて秋高し 内藤鳴雪

空高く林檎を守る案山子かかしかな 寺田寅彦

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