悪役令嬢をやらされる羽目になりました!
「聞いているのですか!キャサリンさん!」
取り巻きの一人に声を掛けられた事により、天国に飛びそうになった魂が自分の身体に戻った。
(お爺様!バトラツシュー!まだ
「あ!はい!聞いています!!も!もちろんナタリー様のためです!!あのまま王子様や公子様に不快感を与えたままにするより、ナタリー様の取り巻きである私がフローラさんのサポートに入れば!少しでもお二人の不快感が緩和されると思いまして…」
もう一度、そして明確に攻略対象の心証を少しでも良い方向にしたかったと告げる、ただし
(これ以上ナタリー様に睨まれたら今度こそ、私の魂が天国に旅立ってしまうし!)
「まさかキャサリンさんがそこまでナタリー様の事を考えていらしゃるなんって……私達はキャサリンさんの事を誤解していたのですね。」
取り巻きの数人が私の言葉に感動している。
(ほへ?!あれを信じてくれるんだ!)
あくまで自分の身を守るために付いた言い訳だったが、思いのほか好感触だったことにビックリした私だったが。
「ですがキャサリンさん、このまま平民であるフローラさんをベルーナ王子とブリュウ公子に近付けたままにしておくわけにもいけません!そこでナタリー様の代わりにフローラさんを苛める人を……」
(だよね~上流貴族嬢からしたらポットでの平民が王子や公子の周りに居られては邪魔ですしね…)
取り巻き一人の
(これってもしかして……もしかしなくても?!!!)
「私が悪役令嬢をやるんですか!!!」
思わず声を荒らげてしまった、この声にナタリー様は一瞬キョトンとして不思議そうな顔をしながら。
「悪役令嬢?…悪女ではなく?……悪役…令嬢………ふふ…ふふふ!良い響きですわ!!!!」
口元を隠しているが目だけでも満面な笑顔になった事が窺える、扇子をパン!と手の平で閉じて私を指すと。
(あー!あの癖は!ろくでも無い事を言い出す時に出る癖だ!)
「気に入りましたわ!悪役令嬢!!!!キャサリンさん!悪役令嬢となり、私の代わりにフローラさんを苛めなさい!!」
「え―――!!!!!」
(
誰でも良いから!!SAVE ー!MEー!!
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