外出時の心配。

よく。

「鍵をかけてきたか心配になって何度も戻ってしまう」

という話を聞き、

さらに。

「残念な脳ミソはそういう経験ばっかりじゃない?」

という質問を受ける。


残念ながら、残念な脳ミソにそれは起こらない。

心配になって何度も……という経験をするのであれば、それは残念な脳ミソではない可能性が高い。

なぜなら、残念な脳ミソはその「心配」に行きつくことが無いのだ。

いや、その心配が発生することがないのだ。


といっても、決して残念な脳ミソが完璧に物事を終えているから、そういうことが起こらないのだというわけではない。


外出をしたその時点で、脳ミソの中の考えは外出先の用事に向いており、その内容を忘れまいと必死である。


そう、経験も何も、

「それどころではない」

というのが正しい。


そのため、帰宅した際に。

「あ、窓開けっ放しだった」

「あ、扇風機付けっぱなしだった」

なんてこともある。

(さすがに残念な脳ミソもご近所迷惑になる恐れがある、火事チェックだけはしていくので、火をつけっぱなしだった、は無い)


つまり。

残念な脳ミソは言ってみれば、

「今現在を必死で生きている」(言葉だけだとカッコいい)

のである。

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