巳年生まれ。
実は、「覚えない」脳ミソは「覚えている」脳ミソだったりもする。
自らに起こった非常に不愉快な、苛立つ、クソが!と思わず汚い言葉を吐き出してしまいたくなる出来事はことさら鮮明に覚えている。
それこそ一言一句覚えているのだから性質が悪い。
「さすが巳年生まれね」と言われる。
物語の中での蛇は大変執念深いのだそう。
その物言いは「A型なのね、じゃぁ几帳面な性格ね」とたった数種で組み分けされた気分。ゆえに、いささか好きではない。
が、この残念な脳ミソに至ってはその表現は至極まっとうな意見に聞こえる。
他の事柄同様に、覚えていなければいいものを、しっかりくっきり覚えているのだから執念深い。
その通りである。
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