5.

「かなちゃんに無視されて辛かった」


ごめんね。


「嫌われたかと思った」


こんな美少女のことを無視した私が悪かった本当に


「かなちゃんと23時間47分56秒話せなくて」


いやいやいや、ちょっと待って。毎回そんなこと考えてるの?


「1日だけだよ? そんなこと言ってたら休みの日どうするの。今まで普通だったじゃん」


「今までは部屋からかなちゃん見てたの。でも、今度からはかなちゃんの家行く。それか電話する。」


私の部屋見てたの!? 鍵とカーテンきちんと閉めとこ……

それよりお前はヤンデレ彼氏か!! まぁ、彼氏いたことないんだけど。もしかして私しか友達いないから私には依存してるのかな? それだったら私の友達紹介すれば!! ……私友達居ないんだった。


「かな、お待たせしましたわ。遅くなって……ってどうしておふたりがいますの?」


「僕、かなと付き合うことになったんだよ!」


「なってない!!!!」


本人より否定するの早いってどういうことあかり。あかりは水瀬くん好きだから取られたと思ってるのかな


「大丈夫だよあかり。水瀬くんは私をからかってるだけだから。」


「かなちゃんはわかってないよ!」


もう私は理解することを放棄した。れいなは私たちの様子をみて口をポカンと開けたまま固まっている。


「……帰りますわよ」


れいなが私の腕を引きながら言った。元々はれいなと帰る約束してたしね。れいなにうん、と返事をするとなぜかホッとため息をついた。私があかりと帰ると思ったのかな。


「わ、私もかなちゃんと帰りたい!」

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