第14話
演劇は、私を巻き込んだまま、進んでいった。
女子生徒の視線が、いたい。さっきまで聞こえていた黄色い声が、やんでいる。
私の立ち位置。彼がうまく調整して、いつも私を隣に置いた。彼の指す方向に、私も移動する。彼が台詞を振ってくると、なんとかして、ない頭をふりしぼって
上から、ミサイルが降ってくるところに差し掛かった。
ミサイルが降ってきて、みんなにダメージが入る。
「みんな退がれっ」
私の脚本では、主人公のこの台詞で、みんなが袖に逃げて、主人公ひとりになる。
みんなが下がっていく。わたしも、舞台脇に下がった。
「なんでミサイルが」
彼の一人芝居。
「私のミサイルを、たのしんでいただけたかな?」
観客のほうから、声。
「おまえはっ」
「君の恋人だよ」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます