第3話

 協力と、言っていたけど。


 ねえちゃん先生に指定された場所に、放課後に向かった。


 街の、劇場。


 とても人気な劇団の、専属劇場らしい。演劇はソフト化、配信化されて全国を回っている。そう、検索してみたら書いてあった。


 見たことはない。


「あ」


 後ろから、声をかける。


「あなたね。ねえちゃん先生から話は聞いてます」


「あの」


「私は、ここの劇団の脚本です。脚本、って呼んでね?」


 脚本。


「まずは入って。劇を見ましょう」

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