第2話

 女子生徒が、教室に戻ってきた。


 全員、なぜか泣いている。いや。私の友達だけ、笑っているか。


 そして、教室に入ってくるねえちゃん先生。


「先程のホームルームで規則に反する行為があったという連絡を眞原くんから受けたので、精査しましたところ」


 ねえちゃん先生。いつもの、やさしい喋りかた。


「事実と判明しました。教育委員会、関連者の父母、学校、すべてに通告し、対象者はめためたにしました」


 ねえちゃん先生。私に向かってしゃべっているのか。やさしい語り口。


「出し物の演劇は了承しますが、対象となった女子生徒は全員学祭は出入り禁止となります。したがって、残った人数のみで演劇を作ってください。協力は取り付けてあります。以上。授業を始めます」

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