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2021年5月12日 23:07
菜の花が実を付け、葉桜になって、鯉のぼりは何処かへ行ってしまった。 河の土手を歩いていると、正面に眩しいけれど、 揺らめきながら去って行く、大きな大きな太陽。 朱色に染まった空と、黒く塗りつぶされた建物やら色々。 視線の先を離れた土手下に向けると、それはそれは長身の影を従えた女の子。 三つ葉の生い茂るそこで、しゃがんで何かを探す様子。 不意に立ち上がると、今度は一生懸命葉っぱを蹴り上げる。 それはもう一生懸命。 距離が詰まってその姿を見ると、女性の方でした。 夕暮れは、無邪気な頃に戻れんだね。
2021年5月6日 18:40
この詩すごく好きです。夕方から夜にかけての空や空気の変化が伝わってくる気がしました。
作者からの返信
フミさん、ありがとうございます。返信が遅くなってしまいすみません。すごく好きだと言っていただけて、すごくすっごく嬉しくて、ずっともやもやとしている漠然とした寂しさみたいなものが、少しだけ満たされたような気がします。ありがとうございます。
菜の花が実を付け、葉桜になって、鯉のぼりは何処かへ行ってしまった。
河の土手を歩いていると、正面に眩しいけれど、
揺らめきながら去って行く、大きな大きな太陽。
朱色に染まった空と、黒く塗りつぶされた建物やら色々。
視線の先を離れた土手下に向けると、それはそれは長身の影を従えた女の子。
三つ葉の生い茂るそこで、しゃがんで何かを探す様子。
不意に立ち上がると、今度は一生懸命葉っぱを蹴り上げる。
それはもう一生懸命。
距離が詰まってその姿を見ると、女性の方でした。
夕暮れは、無邪気な頃に戻れんだね。