最強の龍神、現在逃走中

第16話 女性へのプレゼント

龍神視点

二人が落ち着いた後、武器の話になり、二人に魔剣を見せる。

「神器を持って来ると思ったアル」

「昔、上空に飛んでいた悪魔が邪魔で神剣を投げたて倒したらそれを人に拾われてそれが原因で国が滅びかけた。」

「それは狂乱の聖騎士の伝説ですか？神の使徒に討伐されたという」

「そんなふうに呼ばれていたのか？だが、被害にあった獣神から凄く怒られてな、それから亜神同士の話し合いで神域と例外以外神器が禁止になり我は後始末に追われた。だからあいつを倒したのは神の使徒ではなく我の攻撃だな。」

あれは最悪だった。神剣の回収は楽だったが、あれよあれよと理由をつけられ、他の亜神達に借りを作ってしまった。魔神は今でもそれをチラつかせて来て怖い。

「我が主人もそんな事を楽しそうにおっしゃってた様な、、？」

「ねえ、リュウ。」

「なんだ」

そんな真剣な顔して

「亜神達に恩はあるのに私には無いアルか？」

「仙術を教えて貰ったのは感謝している」

「そうネ。なら師にプレゼントの一つでもあってもいいのでは無いアルか？」

話に入ってこないと思ったらそんな事を考えていたのか？だが確かに我はメイに何かあげた覚えがないな。

「そうだな。じゃあこの我が持って来た籠手をやろう」

そういうと、嬉しさと残念さが重なった微妙な顔をしている。何故だ？籠手の性能を心配しているのか？ふふ。大丈夫だ

「この赤色の方の籠手は、前鬼（ぜんき）の篭手:魔崩（まほう）。青色の方は後鬼（ごき）の篭手:放魔（ほうま）だ。」

「それも歴史に名前を残すような鬼ですよね？鬼族の方々の英雄だった気がします。」

「ふむ。武器には、モンスターや神、英雄に精霊などの名を着け無ければならないのか？まあ、今はどうでもいいか。」

「で、篭手の効果は何アルか？貴方の持っている物だから確実に効果があるネ」

「ああ。効果は前鬼の方は魔力の崩壊と吸収、後鬼の方が魔力の放出だ。だが、篭手を付けている状態では前鬼（ぜんき）の篭手を着ける右の手首から先は魔力を流せないし、それで触れた魔道具も壊してしまう。そして放出と言っても身体強化系としかしか使えない。鬼人族の為の魔篭手をだからな。」

「すごいネ。私の戦闘スタイルとあうアル」

良かった。女性へのプレゼントというのはこの様な需要のありそうな物をあげれば喜ばれるのだな。また学んだ。

「リュウ様。私にも何か下さいませんか？」

「、、何か凄くがめつくなってないか？」

「男性からのプレゼント何て羨ましいです！私何てて数百年男性との関わりが無かったのですよ？」

「お、おう。」

まあ、メイにだけ何かあげるのもあれだしプレゼントするのはいいのだが。

ファルは武器も持ってるようだしプレゼントするなら何が一番だ？

アクセサリーだな。