第15話 魔剣と仙女の苛立ち

龍神視点


我は今自分の住処の武器庫に来ている。ここには、今まで我に挑んできた者達が使っていた武器やエンシェントドワーフが作った武器が綺麗に保管されている。一応我が作ったのもあるが。


龍族は皆金物が好きだが、我の場合暇潰しの為の趣味の一つとしてコレクションしている。魔道具も一応は集めているが基本的に必要ないから優先度は低い。何でも出来るからな!


さて、何を持っていくかな。

エンシェントドワーフや我が作った武器を神域から出すことは禁止されているから置いとくとして、

我を倒しに来た種族達が使っていた武器を持っていく事になるが多すぎる。


取り敢えず、異空間に一通り入れておくか。

剣、短剣、槍、刀、斧、鎖、糸、弓、ガントレット、暗器これだけあればとりあえずいいか。


メイたちを待たせているし、直感で、沢山の武器の中から選んでいく。



まず剣だが、魔剣:龍喰らい

うん。龍神を倒しに来てるのだから我の所有している剣の半分がこんな名前の物ばかりだった。


魔剣としての効果は、属性付与、自己修復、魔刃と龍の血を吸うと切れ味上昇だな。


だが、この剣は竜はともかく龍に血を流させるほどの切れ味無いから最後の能力は宝の持ち腐れだな。我の血を後であげてみるのも面白いかもしれん。


次は短剣か。メインで使うのはこの二つだから短剣を鑑定したら戻ろう。後のは落ち着いてからだな。


で短剣は、魔剣:月影

効果は、影のある所に転移出来る。さらに、月が出ている夜は影を縫い止める効果が付与される。


これは中々便利だな。掌に影を作ればそこに転移させ、不意をつけるし、投擲にも使える。


さ魔剣:龍喰らいを腰に、魔剣:月影をコートの内側のポケットに隠し、転移でメイとファルべラの所に戻る。


「ただいま」


「、、、シッ」


「ちょ、メイ。何をする?」


いきなりメイに回し蹴りを繰り出された。結構本気だったよね?何処と無くファルの機嫌も悪いな。


「よくもまあ、私達を放っておいてそんな呑気に言えるアルな?」


「そうですよ。突発的な行動は控えるべきです。私達も連れて行くべきだと思います。」


え?そんな事で回し蹴りしてきたり、不機嫌なのか?と思ったが、言ってはいけないような気がした。


「すまん。今の我らは夫婦だったな。次からはお前も連れていく。もちろんファルもな。」


「、、、、、、、、分かったらいいネ」


「、、、、、、、、分かりました」


こっちを向いてくれないし、反応が悪かったがまあいいか。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る