第13話 魔神の従者ファルベラ

ファルベラ視点


龍神様とお連れの女性を連れて知り合いのドッペルゲンガーが経営している喫茶店に入りました。


龍神様は、この店の建築方法に興味を持っていらっしゃるのか、子供の様な表情をしながら龍眼を使いながらあたりを見回し、時折り関心たような表情をしながら頷かれています。


可愛らしいですね。守ってあげたくなるような表情です。もう少し若く、学園の初等部ぐらいならば愛人でも立候補したのですが。


私の趣味はともかく龍神様の隣の女性はどなたでしょうか?龍神様の事をリュウと呼ばれていますし引きこもりな亜神様の知り合いと言うだけでただの人種では無いと思いますが...


そんな事を考えているとこの店で人気なケーキと紅茶が来たので楽しみます。ここの喫茶店は魔大陸でしか取れない食材も使われているのでこの大陸では滅多に食べられない素晴らしいスイーツが沢山あります。


しかし、目の前で龍神様とお連れの女性のケーキをシェアしたり、アーンしたりするのは辞めて頂きたく思います。周りの女性たちの視線も凄いですね。

本当にどう言う関係なのでしょうか?夫婦などと言われたら主人になんと報告すればよろしいのでしょうか?もしそうなら主人によって世界が破壊されてしまいます。


「魔神の従者よ何故人の世にいるのだ?」


「龍神様、それはこちらの言葉なのですが?」


侍女としてはあんまりな言葉使いですが、龍神様は余り気になさらないのと、人の世であるので許してもらいましょう。


「我が何故攻撃されたか理解出来なかったのが初めの理由だったが、いつの間にか人の街に来る事になっていた。まあ、あとは暇だったからな。」


.....主観ですが後半の内容が理由の八割以上しめてると思います。何故そう思ってしまうのでしょう?


「なるほど。他にも幾つか質問させていただいても宜しいでしょうか?」


「構わん。それとお主のことはファルと呼ぶぞ?それに、我のことはリュウと呼ぶといい。人の世では親しい者同士は愛称で呼ぶらしい。」


ブレにぶれて話が進まないです。龍神様の性格がでていますね。


「かしこまりました。ではリュウ様と呼ばさせていただきます」


「まあ、それで妥協しよう」


主人にバレたら嫉妬で私はどうなってしまうのでしょう?怖いですが、男性と一緒に行動できるせっかくのチャンスです今は楽しみましょう。


「話を戻させていただきますが、そのお連れの女性はどなたでしょうか?」


「ああ。千年生きる仙女の神美シェンメイ。我の仙術の師だ。」


「この龍神の話したとうりアル。私の事はメイと読んで欲しいネ。魔神の眷属と会うのは初めてアル。よろしくネ」


「ふふ。よろしくお願いします。ところででお二人はどのような関係なのですか?」


「夫婦ネ」「疑似のだがな」


あーとてつもなくめんどくさい事になってます。疑似夫婦だとは言えこれが亜神様達に見られたら大変なことに.......あれ、今更の話でしたっけ?


「何でファルは人間の街に居たんだ?」


ああ、それが本題でしたね。それはですね、、、

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