第6話 聖霊

聖霊視点


妾は聖霊なのじゃ。

創世の女神様達に生み出されたのでは無く、例えるなら力を持った土地神じゃ。


神に祈るのではなく自然に感謝する。そのようなもの達の祈りと魔力によって生まれたのじゃ。


まあ、亜神に至るまで信仰と力を集めたので世界神と呼ばれることもあるがの。


勿論妾にも眷属と呼ばれる者達が存在するが基本的に自由じゃからの誰かと契約したりするものも居れば気ままに遊んどるものもおる。


妾が尊敬されてないわけじゃないぞ?

妾は除くが精霊は知名度が高ければ高いほど力が強くなり、無くなれば消滅はしないが力が落ちる。


これを知っているから契約して魔力を貰ったりしていると思うがのもう本当は必要ないのじゃ。

ないのじゃが今更言えん。


いや、別に妾も騙そうとしとる訳では無いし、信仰が無くなれば力が落ちるのは事実なのじゃ。

が、精霊とは群れとして個。

自然を群れとして数えるものはいまい。

なので、精霊と言う言葉が知られているだけでそれなりの力が得られるのじゃ。


まあ、精霊のことは置いといてじゃ、妾の事じゃの。

精霊だった妾は、龍神から加護を貰い聖霊に変化したのじゃ。


あとから知ったのじゃが龍脈を使った実験が失敗して莫大な龍気が暴発してたまたま妾のいた土地に降りかかったらしい。


妾が生まれたのをこれ幸いと他の亜神達から怒られるのを阻止するために加護だと誤魔化しその場を逃れたそうな。


まあ、すぐにバレてぼこぼこにされとったのじゃがの。


「また久しぶりに会おうかの」


その時、聖霊が持っていた宝石の1つが割れる。


はぁ。また、次元に傷を作りよって。

魔神は気づいて対処したようじゃがまた異界から魂が運ばれておる。

結界の対応は妾なのじゃが...

また、龍神から加護を通じて龍脈を通して助けてもらわんとな。

龍神から貰う魔力は他の魔力と違い美味しくて気持ちいのじゃ。そして、繋がりを感じてまるでハグされれてるような...ゴホン。


毎回じゃが、龍神から魔力を貰う話をすれば他の亜神達はそのつもりはないのじゃろうが面白くなさそうな顔をする。


ぐふふ。完全に恋する乙女の表情なのに気づいておらん。

龍神は妾のボンキュッボンのナイスバディにメロメロじゃ。そろそろ気づいてもおかしくない頃じゃがもう遅い。


あとは、龍神が好きな人族や魔人族の恋人がやる、でーととというものもやったみたいの。


あの、亜神たちの悔しそうな顔が想像できるわ。


妾が念話を使って女亜神達に会う約束を入れる。


ぐふふふふ。久しぶりに会いたいの

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る