第3話 エンシェントドワーフ
エンシェントドワーフ視点
アタイはエンシェントドワーフさ。
光の女神に創造されたドワーフの始祖だよ。
ドワーフたちが達がアタイのことをユミルと名ずけて進行しているのでその名前を貰い亜神たちの間でも’’ユミル’’と名乗っているよ。
自分の種族のほとんどから神を世界樹だと誤解され、それに気づいていないマヌケな神と姉妹とされてるんだが直ぐに取り消して欲しいよ。なんで光の女神様もこんな奴と一緒に創造したんだい!あの何考えているか分からない魔神の方がまだマシさ!
ァーアイツのこと考えてるだけでイライラする。
こんな時は武器でも打とうか。武器を打ってる時は嫌なことを忘れることが出来るからね。
アタイの魔力を龍神の爪に馴染ませ小槌で短剣の形に整えながらながら思い出す。
前あった数万年前に龍神と一緒に鍛冶をやったことを。
今はそうしていると不思議と鼓動が早くなり槌を持つ手に力が入る。
そういえば初めて会った時も一緒に短剣を作ってた時だっけか。
アタイは長い時を他の亜神達のように自分の神域で過ごしていた。自分の種族を見たり、龍神の勧めで魔法や武術もやってみたが、魔法はエルフや魔神に負け武術は獣神にと魔神に負けるという神達の中では中途半端だったのさ。龍神は別だよ?アイツは神達の間でもイレギュラーだ。ついでに技術も亜神達の中でも1番上さ。
話を戻すけど、劣等感を持っていた訳じゃないが気分転換にアタイの種族がやっていた鍛冶に興味を持ったのさ。
そして見様見真似で短剣を作った。あくまでも神が作っただけあってマジックアイテムとしたら効果は高かっただろうが短剣と見れば短剣の形をした金属だった。
初めてだったし、「見様見真似だったがもうちょっと形になると思ってた」と思いながら短剣を見ているといつの間にか隣に龍神がいたてこういったのさ。
「ちょうど武器が欲しかったところだ。我の爪で剣を作ってくれ。」
「無理だよ。この短剣を見てみな。こんななまくらしか打てないアタイには無理だよ。」
「じゃあお前が満足する物を作れるようになったら我に剣を打ってくれ」
それを言われて何故か断ることが出来なかった。今でも何故か分からないが後悔はしていない。
それから最近はないが、十年に1度ずつぐらいだが龍神がアタイの神域に訪れ自分が得た鉱石や爪や鱗などを持ってきてくれたり、話したり、一緒に剣を打ったりしているが数千年もずっと約束を守れていない。勿論剣を作ってやったが試作品としてだ。
何故かあいつのことを考えて打つと手が狂う。心の臓がバクバクしてブレる。打って出来た剣も無理だよ「喜んで貰えなかったらどうしよう」と不安になり倉庫に放り込む。
これをどうすればいいか分からずにハイドワーフに聞いてみたが初めは「それは...」と濁され、二回目も三回目も流され、週に一度会話する事五十回目に「それはその人のことが好きだからですよ!毎週毎週同じ内容で信託をとばさないでください!」
信者とは思えないような口の利き方だったが今はそれどころではなく動揺していたが、落ち着いて考えると納得出来た。
「アタイはあいつのことが好きだったのか」
そう洞窟の中にある神域で呟いていると念話が届いた。
『久しぶりじゃの。エンシェントドワーフ。また久しぶりにあの島で会わんか?相談があるんじゃが?』
『そうか。分かったがアタイにも相談したいことが出来た』
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