第2話 エンシェントエルフ

エンシェントエルフ視点


私は光の女神に創造されしエルフです。名前はありません。

今から何億年も前に生み出されました。正確な年月は覚えていません。と言うか数えてすらいません。


さて最近の私のことについて少し話しましょう。

ここ百年で一番衝撃だったのはエルフが信仰している神が私がの加護を与え魔法の実験をし育てた大樹なのです!

私の創造したハイエルフ達は何をしているのですか!?あなた達の母と呼べる存在がエルフ達の認識では木になってるのですよ?結構な問題でしょ!?しかも世界樹ユグドラシルなんていい名前まで貰ってズルいです。私には名前がないのに。

フゥ。すいません取り乱しました。


そして私の知り合いの神で一番人間達の技術に興味を持ち習得している龍神から進められ私も今まで見ていなかった人間や魔族たちを見てみることにしました。

エルフ達もココ最近見るまでは全く見ていませんでしたし、人間や魔族たちなんて興味すらなかったですしね。私が薄情なのではないのですよ?あの引きこもりの方がよっぽど薄情だと言えるでしょう。アイツの事を考えるとイライラしてきました。


話を戻しましょう。私も人間や魔族達を見てみました。エルフだけを見てきた私には初めて見るものだらけでびっくりしましたが私が興味を持ったのは料理です。私達亜神に食事は必要ないのですが嗜好品、暇つぶしとしては素晴らしいです。


なんですかあの美味しそうな食べ物は。黄色でとろりとした物食べてる人の表情を見るに甘い物だと想像できますが。これをお供え物として持っきてくれたら加護をあげるレベルです。龍神なら知っているかもしれないですね。また聞いてみましょう。


それからも観察して気づいたのですが男女比が激しいですね。何故でしょうか?今まで特に気にしたことは無かったのですが何故か頭から離れそうにありません。また今度調べて見ましょう。


それから数日間観察したのですが男性が少ないが故に男尊女卑の社会になっているようですね。

色々と貢いでいる女性達を沢山見ました。

私にも美味しい食べ物を貢いで欲しいのですが?

いえそんなことよりも男性と付き合う?番のことでしょうか?それができた女性たちは皆幸せそうな顔をしています。


私も番を作れば幸せそうな表情ができるようになるのですか?永劫の時を過ごす中で今まで感じたことの無い愛というのを感じること亜神の私にもできるのでしょうか?できる相手といえば...


綺麗な月の下で一人問い掛ける私の元に念話が届きました。


『久しぶりじゃの。エンシェントエルフよ。また久しぶりにあの島で会わんか?相談があるんじゃが?』


『久しぶりです。いいですよ私にも相談事が出来ましたので』

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