最強の龍神、現在逃走中

最高級ウィンナー

第1話 龍神と女神達

我は龍の始祖。最強の龍神である。

そんな我は今何をしていると思う?

正解は洞窟で引きこもってるでした。

決して勝負に負けたからとかではない。我は最強だからな!嘘じゃないよ?


「ここで暮らし始めて一週間か」


なぜこんな状況になってるかというはついでに暇だから我が生まれた時から説明しよう。





我が誕生したのは偶発的だった。龍脈の暴走と、蜥蜴の因子が入ったのかは知らないがとてつもなく強力な今で言う龍という存在になった。力もそうだが、拙いながらも本能で動くのではなく考えるということが出来るのは当時我だけだったと思う。


それから何億年も生きていき、沢山のことを学んだ。特に人と呼ばれるものが産まれてからは僅かな時間で沢山のことを学べた。我の感覚では短いが、人からすれば長かったと思う。


それと同時にエルフに魔族、ドワーフや獣人などの始祖たちが生み出された。長い年月を掛けないとそのようなものが生まれないと今まで見てきたから知っていたから我は幻覚を見ているのではないかと思った。何故そんな事を知っているかと言うと龍神眼の効果だ。

話を戻すが、今になって思えば、この世界の神が創造したのだと思う。龍脈は我が操作しているので我と同じように突然変異で生まれることは無いと思うのだが、他の要因があったと言われたらそれも否定できない。


それからは始祖たちは眷属たちを生み出しその種族を繁栄させていった。眷属たちは始祖たちの魔力でそのほとんどが構成されているため生まれは特殊だ。

エルフの始祖<エンシェントエルフ>はハイエルフを生み出し、魔族の始祖<魔神>は鬼王、魔人王などを生み出す。他にも夢魔や吸血鬼などの種族はいた。

獣人の始祖<獣神>も十種族の獣王を生み出し、ドワーフの始祖<エンシェントドワーフ>もハイドワーフを生み出す。どの種族も十人ずつ王と呼ばれる眷属を創造したのだがどの種族も男性の数が二人だけだった。それでも当時は問題なかったと言うよりはどうやって子孫を増やすのか知らなくて問題に気づかなかった。


それから神と呼ばれるようになった始祖たちは創造した種族から離れ一人聖域を作って好きなように暮らし始めた。今は世界を作った神がいるとされているので我や始祖たちは亜神と呼ばれているが当時は神と呼ばれていたと言うか言語がなかったのでその様な扱いだったらしい。


それから我は始祖たちと数百年に一度だが交流したり、偶にだが亜神に至る程の生命体が生まれることがあるので会いに行ったりする。特に強かったのは精霊の始祖<聖霊>などが主だな。

皆の仲が特に1部以外仲が険悪ということはないが、稀に喧嘩した時の被害は絶大だ。谷ができたり噴火したり自然に影響が出たりと大変なことになる。言語ができるまでは念話で意思疎通をしていたが。


それからは人間やエルフ、魔族達の技術と呼ばれるものに興味を抱きそれを習得する事を趣味にして暇を潰していた。その為に人化を開発するほどにだ。魔法や武術なども龍神眼でしっかりと確認してから模倣したのでそれなりに扱える。


それでようやく洞窟にいる理由を説明するのだが、一週間前に亜神達で会お〜みたいな念話が来たので被害が出ても最小限の孤島で毎回のごとく出会ったのだがいきなり魔法や剣で斬りかかって来たので撤退したのだが。二神同時ならまだ何とかできただろうが<聖霊>を含めた五神は流石に無理だった。それから追ってきているのを全力で誤魔化しながら逃げているのだ。殺気の類が無く、昔からの知神なのでどうも反撃しにくい。


こんな長々と一人で話して出た結論。


何が起こっているのか分かりません

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