第五か国目ー3 イラン・イスラム共和国
イランシリーズ最後です。
イスラム共和制移行後は、二回国歌の改定がありました。
今回紹介するのは、現在のイランの国歌です。
1990年にコンテストにより選ばれた歌です。
東の地平線より太陽は上り
その光は信仰深き者たちの目に照らす
バフマン月は我らの信仰の天頂
イマームのメッセージ、独立、自由は
我らの魂に刻まれている
殉教者よ君たちの叫びは我らの耳にも届いている
継続し、永続し、不朽たれ
イラン・イスラム共和国よ
バフマン月とは、イラン革命が起こったイラン暦の11月で、太陽暦(グレゴリオ暦)に換算すると、1月に相当します。
イスラム教の国であるイランはシーア派という宗派に属しており、シーア派のイマームは、イスラム教の最高指導者という位置づけになります。
パフラヴィ―朝では、皇帝中心の社会であったため、イスラム聖職者の影響力を排除して政治を行ったため、不満が爆発し、イスラム共和国の実現の為、ホメイニ師によ
るイラン革命が起こりました。
なので、長く暗い夜(今までの帝国時代)から太陽(イラン革命)が昇り、明るい朝になり(イスラム共和制)、イスラム教信者に光が当たった。
バフマン月はそんなイラン革命の象徴である。
イマーム(最高指導者)による伝言や独立、自由な世はイスラム教信者の心に伝わっている
宗教的な迫害によって命を捨てた殉教者の心の叫びは聞こえている。
永久不滅であれ、イラン・イスラム共和国よ。
歌詞からも読み取れるように、イスラム教の国である事や、過去に宗教的迫害や、弾圧があったという事です。
パフラヴィ―朝では、皇帝中心、イスラム共和制では、イスラム教信者中心の内容となりました。
三話に渡ってイランの国歌を紹介しましたが、本当にイランを愛しているなら、あぁ、イランを国歌に採用してもいいのではないだろうかと感じました。
やはり、偏りが出ていますね。
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