第3話 きれいさっぱり

今日の講義は10時40分からだから、10時頃に出れば間に合う。

よし。


「シャワーでも浴びてさっぱりするか。」


俺は朝風呂はあまりしないが夢を見たせいで少し汗をかき気持ち悪く、さっぱりするため少しシャワーを浴びることにした。


ニュースを見ながらご飯を黙々と食べ終わり、空いた皿を流しへと持っていく。皿を洗い乾燥機にかけて風呂場へ向かう。


服を脱ぎ風呂場の扉を開けると少し寒気がした。


「窓も無いのになんでこんなに涼しいのかな。」


俺はシャワーを握りお湯を出す。

いい感じに調節してしばらく頭からかかってるいるとポチャンという音がやけに響いた。


ちなみに俺は普段からシャワーしか使わないためお風呂のふたはいつも閉めっぱなし。


ここに来たその日に蓋を開けた時、何故か水はけが悪かったようで風呂に少し水が張っていた。


気にはしなかったが、湯船に浸かると水を抜く時水はけ悪すぎて詰まったりすると面倒だからと今日まで1回も使わずまたふたも開けずだった。


俺は何故かそれが気になって久々にふたを開けようと手をかけた。

水ももうはけたはず。


俺はゆっくりとふたを開ける瞬間ふと思った。

なぜ、引っ越してきた初日に見た時からフタが閉まっていたのだろう。と。



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