第15話 次の部屋のドア
すると!今度は 人より一回り大きな蛾が 三匹襲い掛かる
燐粉で あたりが 黄色い
「うおお!」
ビューンと飛んできた巨大蛾
それをかろうじて よける
リアの右側の横スレスレを飛び去る 大きな蛾・・
「ひやあ」たらりと汗を流すリア
部屋の奥で 20~30人程のお揃いの可愛いミニスカートのドレス姿で決まった
50cmサイズの小人さんが 微笑み歌う
しかも 振り付けつきである・・
「ドア♪ドア♪は どこかしらん♪
次なる部屋に続く ドアドアよん♪」
体当たりを仕掛けて来る 蛾の猛攻を なんとか かわしながら
泣き叫ぶように叫ぶ
「どこ!!!!」
「ここだったり♪」
「小人さん達 それ 小人さん専用で 60cmか70cmサイズだよね・・」
半分泣きながら リアは言う
「ここかも♪」 床・・足元に なんとドアがある!
言われて 慌てて
ぱかん!とドアを開けると・・そこには
「ぐおおお!」 ちょうど池のようなものがあり しかも
ワニが うなり声とともに 大きな口をあけて 待ってますが・・・?
まっ青になりながら バタン!とドアを閉める リア
「小人さ~~~ん」 泣き顔を見せながら リアは言う
「どこかしらん♪ どこかしらん♪」歌いながら踊っている小人さん達の集団
「ねえ 美人で可愛い小人さん達 お、お願い!!」
「どうしようかしらん♪」小人の少女達 アイドル?は笑う
「うふん、 上だったり♪ 天井よん♪」
なんと、天井にドアがある!
「空を飛ぶ浮遊の呪文か 緊急用魔法のホウキを召還して・・いや!
巨大な蛾さんに手伝ってもらおう!」
蛾の背中にジャンプして飛び移り 更にもう一匹の蛾の背中に 今度は飛び移る
天井近くまで来て ドアを開き 端に捕まりながら 中に入る
そこは上へ続く 階段があった
「ふう・・」とため息をつく リア
「安心するのは まだ早いぞな!」 しゃがれた低い声に 振り返ると
巨大な骸骨の頭が一つ 宙に浮かんでいた
「きやあああ!」悲鳴をあげるリア
骸骨の口から 噴出したもの 冷たい風
素早くよけたが 風のあたった場所は 氷で覆われている
「こ、こ、氷の魔法かよ!」泣き叫ぶリア
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