第8話 広場の灯りにやん
魔法よ 女神の祝福の光よ」
シュッ
ポン
ポン!
「大体だけど この辺りは済んだかな?」リアは呟く
「あれ?リア 噴水の広場は?」とナジュナジュ
「噴水の広場 あ!いけない忘れるとこだった」
ナジュナジュに答える リア
階段のある 2つの噴水の広場
円を囲むように
らせん状のゆるやかな階段に上下に噴水が配置されている
階段の途中にも 小さな噴水
周りには 花の植え込みや木・・ ちょっとした芝生のスペースまであった
広場の上部分にある石畳の階段で つるん!と
こけて落ちそうになる アシャアシャ
「きゃあ!」 とアシャシャの悲鳴が上がり
ナジュナジュは アシャシャを慌てて抱きとめるが
階段の近くの小さな噴水の水で
ナジュナジュも滑って足をとられて 一緒にころげ落ちる
ゴロゴロ!
ゴロン!
「ひやああ!きやあん!にやん!」 二人の悲鳴
そして二人を受け止めようとするリア
「ナジュナジュう! アシャシャ!」
「時に風と水を司る麗しい女神アル・・・」
リアは浮遊の呪文を唱えるが 間に合わなかった・・
どたん!
「ふんじゃああ!にやん!!」 「にやん!」二人の悲鳴に
「ぎやあ!」リアの大きな悲鳴
二人の身体がリアを直撃した
ばたり・・・と倒れこむリア
「いでで・・」
二人の下敷きになりつつも なんとか助けることは出来たリアだった
「いてて・・」
「だ・・大丈夫 二人とも?」
「う、うん 僕らは大丈夫だけど
リアが下敷きになってしまって・・」
「だ・大丈夫?リア ごめんね」
泣き顔になるナジュナジュ
ナジュナジュがリアに顔を近ずける
真近のナジュナジュの綺麗な顔
サクランボウのような赤い唇 白い肌
ナジュナジュの深い青の サファイアのような瞳の色に
どきん!としながらも リアはこう答えた
「大丈夫だよ ちょっと痛かったけど ほら見てみて!
それより 二人とも 本当に 大丈夫?」とリア
「うん 僕らは大丈夫だけど・・」 ナジュナジュ
心配そうな表情をする
思わずテレながらリアは答える
「僕は大丈夫だから ナジュナジュは泣かないで
ほら アシャシャは 笑ってる」とリア
「うん・・」ナジュナジュ
「リア ありがとうです」 とアシャシャ
「さあ ナジュナジュ まだまだ頑張って
残りの街灯に明かりを燈すよ」
ナジュナジュに向かって リアは笑って答えた・・。
それから・・広場下の通りに向かう三人(三匹)
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