第3話 飴玉の洪水 破壊される街?

前に進もうとして 前後に揺れて転がりかかる紳士・・あ、こけた。

となりにいたお店の人も荷物を持ったまま

ドガシャ!


あ、キャンデイの山の中にこけて 埋もれた


誰かが

尻尾だけ出て ピクピクしている。


「きゃあ~!」「ひゃああ~!」

あちらこちらで悲鳴が上がる

他にもキャンデイのために 坂道をどこまでも 転がってゆく紳士や子供たち


「ひやああ!にやん!」 「きゃあ!きゃあ!にやん!」

「きゃああ~!」

ズザザサ

ああ、子供(猫人)が転がってゆく

また一人 また一人と・・


「にゃん!にやん!にやあん!」悲鳴らしい

ザ!ザ!ザッ!


膨大な量 まるで怒涛の川の流れのような飴玉 またはキャンデイの勢いに

逆らう子供(猫)


必死に歯を食いしばり

前に進もうと・・あれ・・・?


やっぱり 流されてゆきました

「あれ~!にやん!」


そしてある場所では

ザザザー!


子供たちはキャンデイに埋もれたり 

あるいはキャンデイに押し流されて 転がりながらも 


キャンデイをひとつ口にほばって

「美味い!」と歓声をあげる子供の猫(人)

「え!どれどれ?」他の子供の猫(人)


それはそれは 楽しげに うれしい歓声 いや悲鳴をあげている

いや・・歓喜の声か・・


とにかく、一番喜んだのは 子供(猫の人)たちのようでした


街は とにもかくにも キャンデイの洪水で大騒ぎとなった

何はともかく 街の被害は甚大


建物は 飴玉 キャンデイで破壊されてしまったのである


そして、それから

ため息をつきながら、魔法使いの先生が 家に戻ってきた

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