第2話 飴玉の洪水
事の始まりは 少年が小さな女の子の為に
魔法を唱えての事から始まったのだった
「じゃあ いっしょに魔法の言葉を唱えるよ!アシャシャ」
少年(薄茶色の猫耳と尻尾つき)は
小さな女の子(こちらも黒の猫耳と尻尾つき)に言う
うれしそうに女の子 アシャはうなずく
「リアたん! 一緒に魔法の呪文を唱えるねえ!」
二人は声をあわせて魔法の呪文を唱え それから
「この大きな袋にいっぱい 異国のキャンデイ
しゅしゅキャンデイを降らせたまえ!!!」
そう 袋いっぱいで 良かったのに
そのはずだったのに
そして
石畳の道路や塔の上に 町中に ものすごい音をたてて
豪雨のごとくキャンデイの雨が降り注ぐ
雨ならぬ飴玉ことキャンデイ
ガラガラ!
ゴロゴロ!
ゴロゴロゴロ!
降る降る・・
キャンデイが ものすごい量のキャンデイ(包み紙に包まれた) が
空から降ってくる
ドゴゴゴゴゴ!
まるでキャンデイが滝のように 豪雨のごとくに降りそそぐ
メキ!ボコン!
あ、あの家の屋根に穴があきました にやん
あちらの家の屋根も にやん
ゴロゴロと転がるキャンデイの山
道いっぱいのキャンデイ
あ・・キャンデイに足をとられて
紳士や 綺麗なドレスを着た方々(猫の人)が
滑って転がる転がる
また転がった
まだまだ転がる・・転がってゆきます
どんどん転がってゆきます・・にやん
それから埋もれてる人達も多数
埋もれて、ピクピクしてます にやん!
尻尾だけ 見えてます にゃん
あちらこちらで悲鳴があがる
「うあ~ん」「きゃああ!」
こちらの転がったご婦人の長いドレスのスカートがめくれて
そのレデイの悲鳴があがる
「きゃー!どうしましょう!にやんにやん!」
「いや~ん 私のドレスが!」
「きゃあ~!きゃあ~!」「いや~ん!にやん!」
「きゃあ!」
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