第68話 二人のアーシュ 会話

「昔の俺 アーシュ・・!」


「!!!」驚き茂みから出てくる

時間の旅の途中の子供の姿のアーシュ・・


「どうして、エイルを白の国へ帰そうとしているんだ?」


「・・戦いがはじまるんだよ。 無事に生きて戻れるか判らない」淡々と話しかける


「地に伏せて・・血だまりの中で 命を絶たれるのは 戦士の定め・・。」


「戦いは止められないのか? 」少年のアーシュは問いかける



首をすくめる未来の大人の姿のアーシュ アーシュラン


「知ってるだろう・・。

戦いの種は・・俺が生まれる以前から蒔かれたもの


幾重にも罠のように クモの巣のように、はりめぐっている・・。」


「わかっていても、刈り取る事が可能なら・・よかったのにな」


「もし、運命を変えられるなら・・」


「その時間・・その時を大切に・・な・・


愛しい人・・大切な友や仲間・・。笑いあえる時間を大切に


それが恵み・・というものかも知れないな」


「じゃあ!な」 

未来のアーシュは先に行ったアルテシア姫の後を追い歩きだす


振り返り


「ああ、そうだ!ワン子と捜しているエイルの身体


宝珠は向こうの先の庭にある」指を指す未来のアーシュ


未来の自分・・彼を見送ると、

唇をかみ締め・・。


指差した方に走り出す


少年のアーシュ

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