第69話 未来の時間 エイルとわん子

「え!エイルさん!!!」 「あ!ワン子さん」


お城の大きな庭に立つ美しく着飾ったエイル


「き・・綺麗ですワン びっくりしました!」 


綺麗な大きな髪飾り・・耳飾りに 

複雑な形に結い上げて髪に挿し飾られた小さな真珠やダイヤが煌いているワン

ドレスも金の縁取りの刺繍が素敵です


胸元のベルトも大小の色とりどりの宝石がちりばめられてます 首飾りや 腕飾りも綺麗

口紅もサクランボ色の綺麗な色ですワンワン


「うふ、有難うワン子さん 最近はちょおとだけ・・お洒落してるの」


「国同士が仲良くしてもらう為の大事な外交で

とても大切な・・

大きなパーテイや茶会があってたから」


「あれ!目元が赤い!少し濡れてます・・もしかして泣いてませんか・ワン

もしや・・!アーシュさんが何かしたんですか?ワンワン」


「ちょっと違うけど、本当はそうかも・・ね」 くすっと笑うエイルさん


「ああ!そうだワン子さん そうか!今は時間の旅の途中なんだね!!」

うんうんとうなずくと・・庭の花園にワン子の手を取り引っ張ってゆくエイルさん


「あ、いた!見てこの蝶だよ これが・・僕。」

羽の片方が白・・片方は綺麗な青色・・瑠璃色・・の変わった蝶


「皮袋のオルゴールを開けて、ワン子さん。」

エイルさんの手に止まった蝶がオルゴールの音楽に反応して白く輝く

宝玉に変身した蝶・・そして宝玉はオルゴールの中へ


「時間の扉は その花園の中に出現してるよ

じゃあ!僕・・えええっつと私ね

これから準備があるから、名残惜しいだけど、行くね ワン子さん」


「行く?って?エイルさんワン!」

 「私・・白の国に帰ることになったんだ・・。」寂しげにうつむくエイルさん

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