智明、私の事振ったわねぇ?許さないわよぉ♪(先輩、私の事)番外編

アキノリ@pokkey11.1

ショートショート、智明編.....?

大博のアホがどっかに行ってしまった。

それも穂高ちゃんに手を引かれて一緒に、だ。

まさかとは思うが混浴の名物に浸っている訳ではあるまいな。

本当にそうだとしたらぶっ殺す事になる。

全くなんて日だよ。


「.....チックショー。一人かよぉ」


悪態を吐きながら俺は宿の名物の温泉に向かう。

それから中に入った。

するとそこに女性モノの下着が有っ.....た。

俺は驚愕してそれをジッと見つめる。

確かに女性モノだ。


そして此処は男子浴場。

まさかと思うが女子が間違えてとかで入っているのか!!!!?

風景も良しだしそれは有難いじゃ無いか!


女が.....浴場内に入っている!!!!!

俺はまさにヒャッハーと思いながらスッポンポンになってからタオルで隠しつつ。

ル◯ン三世さながらの飛び込みで浴場内に飛び込むとそこに長髪の女性が湯気に隠れていた。


ちょっと待ってくれ。

これはマジか?

本格的なパラダイスか?


だってそうだろ。

此処は男子浴場だ。

だとするなら混浴が解禁されているって事か?


ああ、何というパラダイス。

美味しいもんだ。

アイツにも知らせたい感じだがアイツはアイツで楽しんでいるだろうしな。


しかも混浴に入っているであろうあのクソバカの事なんか知った事では無いか。

此処はまさに楽しまないと損だ。

女性の裸!パラダイス!


俺は早速、その湯気に隠れている女性にイケメンの声で話し掛けた。

眼鏡が直ぐ湯気で曇っちまう。

クソめ。


「やあ。僕を待っていてくれたのかい」


すると突然、奥からも女性の影が見えた。

俺はワクワクしてきてしまって。

熱ってきた。

そして湯気が消えた、その瞬間。


「アラァ?いい男が居るじゃ無い」


「あらほんと。いい顔立ちの男じゃ無い」


「可愛いわぁ!」


俺は固まった。

何が固まったかって言えば。

青々とした剃った痕跡の有るガチムチが5人ほど立っていたから。

栗毛色の髪の毛、茶髪、金髪、様々に、だ。


長髪は確かに長髪だったが、だ。

俺は顔を引き攣らせる。

それから頭を下げてそのまま風呂から出ようとした、のだが。

その手を握ってきた。

ヒェ!?


「ちょっと待ちなサァイ?乙女を置いていくなんて駄目よん?貴方の様なイケメンなんか特にね」


「その通りじゃ無い?白島さん。私、この子気に入ったわ。取り押さえるわよ」


「大人の階段登らせてあげるわ。来なさい?マッサージしてあげるわよ。うふふふふ.....」


「い、いえ、俺は良いっす。かなり勘弁です


後退りする俺。

ガチムチの男達は迫り来る。

俺は固まって涙目で抵抗するが効かない。

って言うかすげぇパワーだ!!!!!

マジのマジで助けてくれぇ!


「少年よ。私は貴方を.....好きになったかも知れないわ」


「何を言っているのかしら。私が気に入ったのよ。最初に」


「私よ」


「私だってば」


悪夢かこれは!

助けてくれ.....マジに助けて。

何でガチムチの男がこんな事をしてんだ!

あんな格好をしていたんだ!!!!!

アホかぁ!!!!!


「さぁて。イロイロ手取り足取り.....教えてあげるわよ。ダーリン」


「私も手伝うわ」


「良いわね。田中さん」


「大博!俺が!悪かった!戻って来てくれ!!!!!俺を助けてくれぇ!!!!!」


そして俺はそのままガチムチの男達に。

色々とマッサージされて叩き込まれたので有りました。

はっきり言う。

これは地獄絵図。

とにかく.....地獄だった。


俺が変な方向に目覚めさせられそうになったきっかけだ。

これから先、欲情に任せて絶対に混浴はしないと。

心に誓った日だった。


fin

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