02
罵倒が響く。
僕は大きくなった。
学校は行けなかった。
働かせてくれなかった。
罵倒が響く。
お父さんは罵倒につぶされた。
ぼくは アク なんだって
罵倒が響く。
「おねがいします!殺さないで!! このこは病気なだけなの!!
なんにもわるくないのよ!」
痩せ細った腕が僕を抱きしめる。
罵倒が響く。
なに?
僕が死ねばいいのかな。
「だめ!私にとって世界はこの子なの! この子がいないと私の世界は何もないの!」
罵倒が響く。
お母さんも死んでしまった。
僕は お母さんに逃がされて 絶対に死なないでと 逃がされて
生き延びてしまった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます