第66話 フェアリーノウズ

(1)

 サンタバーレ遠征まで、あと4日。

 魔王軍第二部隊が次々とアンドローズから前線へと赴いていくのが、この森からも見える。フィアルはそれを見送り、例の洞窟に戻る。

「リナ姉、水汲んで来たよ」

フィアルの呼びかけに何とか応えたリナは、昏睡状態が続いているリョウの胸の傷に当てられたガーゼを替え始めた。ファリスの攻撃を受けたきり、リョウの意識は戻らないままである。セイ曰く「超攻撃型」というこのパーティには、回復呪文(ヒール)を使える者は、このリョウしかいない。

 傷の手当てはサンタバーレから支給されていた僅かな治療道具と、セイが森から探して採ってくる薬草が頼みである。致命傷の手当てとして十分でないのはよく分かっているが、それでリョウを回復させねばならない。

 第二部隊隊長ヤカがこちらに気付いて来てくれれば、回復呪文と医薬品の横流しを依頼できるかもしれないが、彼女は現在、前線で陣頭指揮をとっているだろう。すぐに来てもらえる期待値は低い。依然として、危険な状態が続いている。


 リナはフィアルが汲んできた水をガーゼに含ませ、リョウの頚動脈に当てて解熱を試みる。これ以上彼の傷が広がらないよう、正の魔法分子をなるべく集め続けているリナは、昨日から一睡もしていない。意識が朦朧としてきている彼女を見兼ねたフィアルが、静かに彼女の傍らに控えた。

「リナ姉、リョウちゃんはオレが看るから、少し休んで」

再三この打診を断り続けていたリナだったが、この時ばかりは流石の彼女も倒れこむように横になった。フィアルは直ちに正の魔法分子を召喚する。ヒール(回復呪文)として結晶化できないのがもどかしいが、何もしないよりはだいぶマシであった。

「セイは?」

不意に、眠ったと思っていたリナから声がかけられた。小さく驚いたフィアルは、気後れしたまま答えた。

「薬草を探しに。多分、湖の周辺」

「そうか」

リナは溜息をついた。本当は、セイの単独行動は非常に危険である。ファリスに何時命を狙われるか分かったものではないのだ。勿論、リナもフィアルも引き止めたのだが、例によって、振り切られたのである。

「(開戦まで、あと4日!)」

こんなところで、終わらせはしない! ――フィアルは更に祈りを込めた。

(2)

 湖の周りには薬草が豊富にあったが、どれもリョウを救うものでは無い。というより、彼の傷は薬草で救える範囲を越えていた。

「ファリスめ」

リョウが何度も発動した状態回復呪文のお陰で、殆ど無事に副脳を解除されたセイであったが、彼の苛立ちは収まらず、ふと気がつけば負のチカラを呼び寄せてしまっているという生産性のない状態であった。「薬草を摘む」というより、リョウの回復に支障を来さぬように、彼は外出しているのである。

 大きな溜息をついて、セイは湖のほとりに座り込んでしまった。

「(低能がろくに考えもせずにオレなんかを庇うから……)」

セイは摘んだばかりの薬草を左手で握りしめ、正の魔法分子というものを召喚してみた。闇魔法分子が集まってくるものの、結晶化できない上、やはり負のチカラを多分に引き寄せてしまっていた。

「(ダメか)」

これまで傷付けることしかしてこなかった罰だろう。自然は正直だ。セイが握りしめたその薬草は、正とも負とも言いようのない闇魔法分子に炙られて、カラカラに乾いて死んでしまった。


“絶対生きて、レニングランドに帰ろうな”


セイはもう一度薬草を握りしめた。

「(お前から言い出したんだろ?)」

掌にはまた干からびた草だけが申し訳なさそうに貼り付いていた。余りのふがいなさに、セイはさながら拳を地面に叩き付けた。勿論、これでは何も解決しない。


 募るばかりの焦りと苛立ちを持て余していたところ、微かな光魔法分子を捉えたセイは、ふと、湖畔を見遣る。刹那に眼前を大きな蝶が横切った。否。それは口を利いた。

「そんなんじゃあ、お兄さんは治らないわよ」

蝶と見紛う容(かたち)のそれは、何と、フェアリー(妖精)であった。物珍しさはさておき不躾な物言いに、セイは思わず閉口するのだが、親切ではあるようだ。

「悪いけど、一連の騒動、拝見させてもらっていたの」

時間が惜しい、と呟いた彼女は、セイの顔の前でヒラリと舞う。

「貴方、不器用なりに筋は良いみたいだから、」

フェアリーは告げた。

「――貴方に“未来”を託すわね」

(3)

 ファリスは玉間に召喚されていた。

「やはり、ランダの子孫は副脳を外すツールを持っていました」

そう結論から述べて、ファリスはリノロイドに首尾を報告した。

「畏れながら、ランダの子孫達を殲滅するには至りませんでした」

任務失敗を告げたファリスであったが、しかし、魔王の口元には冷笑があった。

「構わぬ。迎撃態勢は完璧に整った」

アンドローズ城は、既に全ての階にプロテクションを施してあり、巨大なダンジョンと姿を変えた。そして、国体維持としてのその城の機能はサテナスヴァリエ最西端にある第二首都・オゾミアムに完全に移設してしまった。

「永年暮らしたこの城を手放すのは心苦しいが、仕方あるまい」

女帝はそうとしか言わなかったが、彼女にとってこの城は、亡き夫や反旗を翻した息子を思い出させるだけの悲しい象徴でしかなくなっているのだということを、ファリスはよく心得ていた。

「リノロイド様、」

だからこそ、ファリスはこう申し出たのだ。

「私は此処で、ランダの子孫達を迎え撃ちます」

「ファリス……」

リノロイドは承諾をためらった。

「どうか、そうさせて下さい」

魔王の理想とする世界を完成させ、魔王としての彼女の任務を完遂させる為にも。

「ならば、」

リノロイドは王座を離れ、階段を下りる。丁度、頭を下げて控えているファリスの真横に控えた魔王は、肩に優しく手を掛けて、次のように命じた。


「――絶対に死ぬな」

 

 一方、地面から80ヤード離れた上空。其処は魔王軍の飛兵部隊が出入りするポイントである。ヤカは風に揺れる元帥の長い飴色の髪を目の当たりにしたまま、控えていた。

「できるだけ早く、“ラディオン”を手放したかったのですか?」

少女の率直な問いにアレスは微笑んで、

「さて、どうでしょうね」

とだけ返した。少女は、元帥のこの答えを肯定の意思の表象であると解釈することにした。

「第二部隊は前線に配置を完了させました。」

時にヤカは、まだ本部に残っていた元帥に、それを報告しに来ていたところだった。

「了解しました」

 ――視野に広がる大海原と、幾重にも連なる兵士達の隊列。

 一体これから幾つの命が激しく散っていくのだろう。

 そうしてそれは何時まで続くのだろう。


 アレスは第一部隊から第四部隊までの凡その陣形を確認する。

「第二部隊には、引き続き第一部隊の補佐と物資支給、そして情報収集を行ってもらいます」

元帥からの指示に「承知致しました」と返したヤカは、グリフォンを召喚した。部隊の陣地に戻ろうとした少女を、突然、元帥は引き止めた。

「ヤカ、貴女には特命があります」

そんな話は今まで無かった、と唐突な話に戸惑うヤカに、アレスは不敵な笑みを見せただけである。

「貴女にしかできない最重要任務です」

部隊内最年少であるヤカも、第二部隊の隊長である以上、最重要任務と言われては、引き受けないわけにも行かない。ヤカは心して内容を聞いた。

「アンドローズ周辺と区域内のバリアーの全てを回避し、ランダの子孫達を安全に城の中庭に誘導してください」

アレスは淡々と命じた。

「アレス元帥……」

安全に城へ誘導する――それは一向に構わないが、問題はその後である。アンドローズ城は既にダンジョンと化していると言われている。噂によると、この元帥が勅令を受けて製作したバイオモンスターが配備されているらしい。それと分かっていて、フィアル達を誘導したくは無かった。

「城の一階で、」

丁度、そこでアレスが冷笑を覗かせた。

「城の一階で私が待っていると、”あの男”にも伝えて欲しいのです」

「え!?」

驚愕と困惑に返すべき言葉を失った幼き兵士の表情を見たアレスの微笑みが、刹那に優しくなった。

「私は、彼等を城で迎えた後に、前線へ赴きます」


 歴史の趨向を決する戦いの舞台で、複雑に絡み合った運命の糸が再び交差しようとしていた。


(4)

 朝露の雫の冷たさに驚いて、「眠れる彼」は目を開けた。

「ん?」

起き上がろうとすると、体の節々が痛くて思わず声を上げそうになる。

「お? ちゃんと起きたな」

うたた寝していたフィアルが彼に気付いて、目を覚ました。

「ったく、あれからずっと目覚めないから、みんな心配してたんだゾ」

早速フィアルに抱きつかれ、リョウは再び生死を彷徨う(100kg重)。

「そうだ! セイは?」

リョウは飛び起きた。が、貧血の所為で立眩み、再び地面に座り込んでしまう。

「オイオイ、そんなに焦らなくっても、」

フィアルがリョウの後方を指差した。

「セイちゃんは、そ・こ」

「お!?」

リョウが振り返ると、意外なほどすぐ近くに、背を向けて眠る弟の姿があった。

「チッ、“ただいま”くらい言いやがれっての」

とりあえず安心したのだろう、リョウからは、体中から空気が抜けていきそうなほど大きな溜息が出てきた。挙句に、グルルと腹の虫の声が聞こえてきたので、フィアルは失笑する。

「外に出ようか。朝食にはまだ早いけど」

 

 何だかすっかり秋の朝だ。ひんやりとした空気が肌に心地良くて、リョウは一度深呼吸した。

 その最中、

「リョウちゃんは、最近妖精に遇ったことがあるんだって?」

ふと、フィアルが問うてきた。

「ああ。でも、何で?」

何故そんなコトを問われたのか分からなくて、リョウはフィアルに怪訝な表情を返す。優しい彼は、直ぐに答えをくれた。

「リョウちゃんは、妖精に助けられたんだよ?」

フィアルの話によると、どうやらこの森での一連の動静が、件(くだん)のフェアリーの知るところとなっており、ご親切にも、彼女はセイに回復呪文を授けたらしい。

「ああ、何かキレイに治ってると思った!」

リョウは胸に受けた傷のあったところに触れてみた。

「じゃあ、これ、セイのヒール(回復呪文)で塞がったってワケか?」

凶器が服を着て歩いているような弟の素行をよく知るリョウとしては、それは何ともそら恐ろしい。スリルとしては博打に近く、不安感としてはホラーに近い。

「そう言うなって。いくら妖精のサポートがあったにしろ、たった半日足らずで新しいフィールドの魔法を覚えるって、そう簡単にできることじゃないんだから」

心の底から治してやりたいと思わなければ――と結んだフィアルがニコリと笑った。

 朝日が昇る時刻であると伝える野鳥の声が聞こえてきた。

「うんうん、大事にされてますな、リョウ兄ちゃん」

フィアルがリョウの肩をポンと叩いた。セイが聞けば八つ裂きレヴェルの妄言である為、声を潜めなければならない点が聊か残念であるが、リョウの笑みはまんまと引きつった。ゾッとした所為なのか、照れた所為なのかは自明である。

「それよか、妖精サンに感謝だな」

リョウは頬を少し掻くと、携帯している麻袋からクッキーを取り出し、少しだけかじった。「何だか疲れたな」とぼやいた兄、曰く。

「もう二度とヤツとは戦いたくねえ!」

(5)

 セイは再び、湖を訪れていた。「飲み水を汲む」という題目を何度と自分でも唱えてみたが、本音は、「少し一人になりたかった」だけである。

 

”私も貴方と共に、戦うから”

と云ったアリスの残像が、まだ少し脳裏に残っている。あまりに自分に都合が良すぎて夢か幻かとさえ思っていたのだが、

”アリスの回復呪文の断片は、まだ貴方に留まっているようです”

それにしてはあまりにも具体的に「彼女」が寄り添ってくれている。

 今も――セイは、左の手で正のチカラを集めてみた。青白い光が発現して、忽ちに回復呪文(ヒール)の魔法分子結晶となった。

 ふと、

「久々に、面白いもの見せてもらったわね」

その回復呪文の結晶を目ざとく見つけて、かの妖精がやってきた。彼女はセイの顔の前をヒラヒラと舞うと石蒜の赤い花に腰を下ろす。妖精は続けて、曰く。

「此処に来る人は大体悲壮感たっぷりよ。散々魔王を罵っていたけれど、皆、帰らぬ人になったようね」

風に揺れる鈴のような華奢な声だが、毒気はたっぷりだ。まるでそこに佇む石蒜の花のようでもある。丁度、「でも、」と逆説の鈴が鳴ったところだ。

「でも、ニンゲンとマゾクが仲良くやってるトコなんて初めて見たワ」

フェアリーがヒラヒラと石蒜の花から離れた。

「貴方なんて、光の民なのに闇属性魔法分子を扱う上に、闇の民から祝福の呪文まで施されて……ホント、熱いったらないわ!」

そう、アリスの回復呪文の断片が残っていることを、どこぞの狭い世界では「祝福の呪文」と言うらしい。

「そいつはどうも」

見ての通りをわざわざ指摘されることがあまり好きではないセイは、フェアリーから目を背けてしまう。

「それに、貴方とリョウも、」

ニヤリと笑ってフェアリーは言ってやった。

「無愛想とお人好しのヘンな双子!」

鈴が転がるような儚げな音が笑い声を上げている。一方、セイは面白くない。

「……帰る」

「待ちなさいってば!」

つい、引き返そうとしてしまうセイの顔の前に躍り出たフェアリーが、彼を引き止めにかかった。

「貴方、私に言いたいことがあるんじゃないの?」

「……。」

あながち、フェアリーの指摘は間違いではなかったので、セイは返す言葉を失ってしまう。それを奇貨として、

「ホラ、“小さいけれど美人だね”とか、“意外とグラマラスだね”とか……」

言いたいことを言い切ったフェアリーはセイの顔の前で華麗にポージングを決めて見せた。彼女としては会心だったのだが、一方、セイは面白くない。

「……帰る」

「冗談よ冗談! 待ちなさいって!」

引き返そうとしたセイの外套の襟口をフェアリーが引っ張った。茶番に辟易しても仕方がないので、セイは切り出すことにした。

「リョウが、」

この主語には不足があったが、とりあえず、セイは続ける。

「アリガトウって言ってた」

他愛もない謝意を伝えたものの、だいぶ食い気味にフェアリーが声を上げた。

「えぇ? ホントォ? リョウったらァ。可愛いんだからァ」

声を間延びさせて照れまくるフェアリーに、何となくイラついたセイは、

「じゃあな」

とそのまま引き返そうとした。

「待てコラァ!」

フェアリーは椎の木の実を召喚し、セイに投げ付けて引き止めにかかる。

「何だっつーんだよ?」

何とか弾道から逸れたセイはもう一つ溜息をついた。

「アンタのお礼を聞いてないワよ?」

椎の実を振りかざしたままフェアリーはニンマリと笑みをたたえ、先ほどの礼の不足分の主語を補うよう催促した。

「……。」

言われてする事では無いとも思ったが、ここまでわざわざ足を運んで言わないのも変だし、恐らくもう会う機会もないだろうと思ったセイは、開き直ることにした。

「アリガト、な」

実際、彼女がいなかったらと思うとゾッとしたので、セイはせめてもう一言継ぎ足した。

「ホント、助かった」

そこまで言うと何となく気まずくて、セイはもう一度顔を背けた。

「ま、あんまり誠意は感じなかったケド、どういたしまして」

フェアリーは、振りかざしていた椎の木の実を、ぷいっと湖に放り投げた。

 湖面がくらりと波紋を浮かべ、朝の光を穏やかに跳ね返して消えた。

「あ、そうそう!」

アゲハ蝶のような形の羽をヒラヒラさせて、フェアリーはセイの顔の前までやって来た。

「アンタの名前、聞いてない!」

「何だ? 新手の呪いでもかける気か?」

流石に鬱陶しく、セイはそのまま引き返そうとしたが、フェアリーも引かない。

「屁理屈言うと、此処から顔面に投げるワよ?」

フェアリーはもう一度椎の実を召喚して威嚇して見せた。

「オレはセイ――」

セイはヒラヒラ舞う羽を目で追うと、「お前は?」と、儀礼的に問うた。

「何よ? プレゼントでも贈ってくれるワケ?」

ここぞとばかりにフェアリーは逆襲する。しかし、

「名乗らねぇならそれで良いんだよ」

とセイは素っ気無く引き返そうとするので、

「待ちなってのに!」

フェアリーは持っていた椎の実を、思いっきりセイの顔にぶつけてやった。

「いっ痛ぇな……」

丁度椎の実の尖っている所がセイの頬にクリーンヒットした(それはむしろ「当たる」と言うより「刺さる」に近い)が、構わず、フェアリーは名乗りを上げた。


「私の名前は、アリス!」


何の因縁だろうか。思わぬ所で思わぬ名が飛び出した為、セイは、椎の実がぶつかった頬を摩りながら、この妖精・アリスを見つめて茫然としてしまう。

「何よ? 私の名前がアリスじゃご不満?」

ムッとした表情を返した彼女に、悪態つく気も失せてしまったセイは口元を緩め、「いや、」と首を横に振った。

「名前は上等じゃねえか」

まさかこの男に名前を褒められるとは思ってもいなかった妖精は、所在をなくしたのか、ぷいっと背を向けてしまった。

「これ以上、褒めても何も出ないわよ」

そのまま彼女はまた何処かへと飛んで行ってしまった。

 「(アリス、か)」

“ラディオン”という名で魔王軍第三部隊に所属していた僅かな日々を思う。自分を閉じ込めていた、薄暗くて狭い長方形の部屋は、いつもいつも波の音がよく聞こえてくる空間で、それは彼が生きてきた17年と半分のうちのほんの数日間しか無かった、アリスというヒトと一緒に生きていた日々を思い出させてくれた。

セイは、黒のハイネックシャツの上からそっと、赤い石のペンダントに触れた。

「――まさか、な」

フワリフワリと湖を横切る大きな蝶の羽の陰から、大きく手を振る彼女の姿が見えた。


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