第25話 空席

(1)

 ジェフズ海の魔王軍基地爆破事件より3日後の正午に近い朝に、三人は再び出発した。

 宿場のスイートルームを離れるのは、正直、名残惜しいが、ダーハ町長が魔王軍の基地を沈めた”勇者”と面会したいなどと言っているらしく、まるで逃げるようにチェックアウトした次第である。

「あーあ、この船でリノロイドの所まで乗せていってもらえねぇかなぁ」

リョウはダーハの港に留まっている大型船を仰ぎ見てぼやく。

「そんなお人好し、この世にゃ居やしねぇよ」

セイは素っ気無くそう言うと、兄の相手をリナに振った。

「ソウダナ。ソレニ、ココノ船、戦闘向キジャナイ」

光の民の町だ。リナは現在、鳥の姿である。

「じゃあ、サテナスヴァリエに渡るにはどうすれば良いんだ?」

サンタウルスとサテナスヴァリエは、海を挟んで南北に位置する為、それなりの交通手段は必要なのだ。リナはセイから地図を受け取り、赤い文字で書かれた文字を足の爪で指してみせた。

「サンタバーレ王国?」

リョウはその赤い文字を読んだ。サンタバーレ王国は、サンタウルスの北東部に位置する王国で、光の民の人口の約五分の一が集う最も大きな国である。

「サンタバーレノ飛空艇ニ乗レバイイ」

「乗ればいいって……そう簡単に貸してくれるのか?」

リョウがそう言うと、リナは少し首を傾け、「大丈夫ダ」と言う。

「国王ト話ヲ付ケル」

「こくおう!?」

リョウとセイは己の耳を疑った。が、リナがそれ以上話す様子はなかった。

 リョウは気を取り直して地図を見た。

「サンタバーレか。しかし、遠いなぁ」

今いるダーハからサンタバーレまでの実寸は気の遠くなるようなものである。

「トリアエズ、コノ街出テ、ベルシオラスヘ向カウ」

ベルシオラスは首都サンタバーレのある本大陸に接する大橋の管轄権を持っていて、通行者はベルシオラス交通局の許可証を発行してもらわねばならない――とリナは説明した。しかし……

ベルシオラスという町の名前を聞きつけただけで、リョウの瞳が一瞬にして凍りついた。

「リョウ?」

いつもと様子の違う兄に、通常無関心を決め込むセイも思わず声をかけた。ところが、兄は即座に繕い、「何さ?」と飄々とこちらに顔を向けるものだから、

「いや、何でもない」

逆にセイの方が動揺してしまった。

 このリョウという双子の兄について、セイは殆ど何も知らない。ただ、曲がりなりにも一緒に暮らしていれば気付く事くらいはある。この兄、飄々とお気楽な風を吹かしているようで、突然、その風をピタリと停めることがある。その一瞬が、やたらとこちらを緊張させるのであるが、本当にほんの一瞬なので、いつも事なきを得ている。今日も、「そうだ!」と声を上げたリョウの能天気な声に全て有耶無耶にされたところだ。

「セイ、お前さ、剣あの基地に置いてきただろ? ここで買っていかないか?」

何かと思えば他愛も無かったが、確かに、剣を失ったことはセイにとって痛手だった。

「セイ、異議ハアルカ?」

リナもリョウの提案に賛成しているようだ。

「別に」

セイは一切を呑み込んだ。


 そう、別に異議があるわけではない。

 下らないことに気付いてしまったことが落ち度だとも思わない。

 本当に、これが何でも無いのなら。

(2)

 サテナスヴァリエに戻ると、アレスは常に公人だ。

 数日前に妹を弔ったって、公務には関係が無い。ツェルスとアリスの死亡もジェフズ海基地陥落も、魔王軍にとっては一大事であり、アレスは責任者としてその処理に当たらなければならなかった。

「アレス隊長、」

アレスは、自分の部下に呼びとめられた。

「これから始まる会議の後に、臨時で部隊会議を行いたいのですが、出席は可能でしょうか?」

その部下は、あの時、リナと戦っていた司令官である。彼女が沈む基地と共に生涯を終えようとしていたことだって、公務には何ら関係が無い。

「出席可能です」

アレスは司令官に一連の件の礼を述べると、通信指令官控室に戻った。集中治療室から出たばかりの疲れ切った頭のまま、必要な書類を全てまとめあげると、その足でまっすぐ会議室へ向かった。

「(会議が無事進行されますように――)」

祈りと共にアレスが会議室のドアを開けた途端、

「アレス!」

自分を呼ぶ悲痛というまでの叫びが、アレスの疲れを一瞬で消し飛ばした。

 その声の主は、あの第四部隊隊長・ソニアである。ソニアは、先ず自分を落ち着かせてから、「事件よ」と後ろを振り返った。アレスもそこで初めて気が付いた。軍事定例会議には、魔王軍第一部隊から第四部隊の隊長、副隊長は幹部として参加しなければならない。しかし、ここにいる幹部はアレス本人含めて五人しかいないのである。

 第一部隊隊長のフィアルは当然遅刻であろう。

 第三部隊副隊長に就いていたアリスは既述の通り殉職した。

 それにしても、一人足りない。それは、第二部隊隊長――

「ディストがいなくなっちゃったんだって!」

アレス率いる第三部隊の一連の騒動と平行して、どうやらディストの消息がこの数日間不明になっているらしい。

「何かのトラブルに巻き込まれてるのかしら」

「そうですね。ディストが連絡もなしに遅刻するというのは珍しいですね」

アレスも疑問に思った。一週間ほど前に、彼女は一度ディストとコンタクトをとっている。その時までは、少なくとも彼は無事である。

「第二部隊副隊長は?」

アレスがそう言うと一人の兵が名乗りをあげた。

「畏れながら申し上げます。隊長は二日ほど前から消息を断っております」

魔王軍幹部が一同に集結するこの場が不慣れなのだろう、第二部隊副隊長の報告の声が、ややどぎまぎしている。

「……そう、ですか」

アレスはその兵をじっと見つめた。第二部隊の副隊長はよく変更となるので、新顔がそこにいることにはあまり驚きを感じないが、ブロンドのショートヘアーを殆ど全て覆っている黒いニット帽が先ず気になった。それは、右目を潰した大きな傷を保護する為のものであると思われる。

 しかし、今の第二部隊副隊長の声を聞いた他部隊の隊員達までもが一斉に彼女を覗き込んでしまった。余りにも声が幼いのだ。黒いニット帽に遮られてよく分からないが、年の頃は、まだ10歳前後であろうか。幾らこの少女が優秀な兵士だとしても、他にふさわしい人間などいくらでもいる筈だ。

 何せ、ディスト率いる第二部隊は、少数精鋭の特殊部隊――すなわち、人材の宝庫である。

「貴女が第二部隊の副隊長?」

アレスと同じ疑問を持ったソニアがその子に尋ねた。

「はい。先日新しく編成されて、その時この地位を頂きました」

この会合には各部隊の要人や実力者が集うとだけあって、場違いは察しているのだろう、その子のまだあどけない声は少なからず緊張していた。

「ヤカ・シェイド・テューマと申します。以後よろしくお願いします」

少女・ヤカは丁寧におじぎをした。

 ヤカをはじめ第二部隊の他の隊員達からの要請と、彼女に対する他部隊の隊員達の個人的な興味もあって、このままディストの到着を待つことに、全員のコンセンサスを得た。それは、先日起こった「煩わしい事件」の後処理に追われて、近況の情報管理にやや遅れを取っていたアレスにとっても都合が良かった。

 

 その間の数刻で、アレスは「部隊構成員のデータの更新」という事務を片付けることにした。傭兵データベースにアクセスして、例のヤカという少女の照会を得る。その少女のデータは、より驚愕の事実をもたらしてくれた。 

 何と彼女は、まだ第二部隊に入隊して1年と経っていないというのだ。士官学校卒のエリートだってこんなに早い昇格は無いのに――

「(下克上主義は、伊達じゃないのね)」

風の噂で、ディスト率いる第二部隊は「下剋上上等」主義と聞いていたが、アレスはかねがねこの噂について疑念を抱いていた。そもそも「下剋上」というシステム自体が、人員不足の魔王軍では御法度で、第二部隊は中枢から何度と無く是正勧告を受けていたと聞く。

「(それにしても)」

アレスは、少し違和を覚えるのである。

 例えば、その人柄の何処を取っても“好戦的”とは言いようの無い(むしろ優し過ぎるきらいさえある)ディストが何故、軍中枢の意向に逆らってまで下剋上主義を通そうとするのかという点である。

 更に気がかりなのは、その是正勧告が、何故か近年ピタリと止んでいるということである。

 言っても聞きかない第二部隊に中枢が根負けしたのか、中枢が意図的に下剋上を容認したのかは全く分からないが、どうもこのシステムによってヤカという少女が第二部隊の要職に就くことが出来たと考えるのは聊か早計かもしれない。

「あ、そうだ。ヤカちゃん、みんなの名前知らないでしょ?」

ソニアが中心になってヤカを盛り上げている声が聞こえる。世話好きな彼女は、アレスの抱いた疑問点の全てを無視して、会議のメンバーの紹介を進行していく。

「第一部隊の隊長は、フィアルっていう、睡眠をこよなく愛するお調子者で……」

独断と偏見が多分に混じったソニア流のメンバー紹介はともかくとして、彼女のサポートがあれば、ディスト不在でも、ヤカは余計な緊張をすることなく会議に溶け込めるだろう。

 第二部隊本来の機動隠密的性格から察するに、魔王により直々に下される「執行命令」の遂行に、ディストが当たっている可能性も否定できない。ソニアの言う「大事件」の解決は頭の中で推理するより他に手立てが無さそうだが、例の「下剋上主義」が祟っていない事を祈るばかりである。


 まだ、空欄は埋まらない――アレスの視点は斜め前のディストの席から、自分の隣に突然出来てしまった“巨大な”空席へと移る。時が来るまで、自分の部隊の副隊長候補を考えることにした。しかし、

「(あの子の代わりなんて……)」

双子の妹は、自分の腹心以上の存在であった。腹心と呼ぶに値する有能な部下はいても、アリスの代わりが務まるような者がすぐに見つかる訳が無い。

 

――この問題ばかりは片付かないまま、約束の時間が経過した。


「人数が足りませんが、このまま会を進行させたいと思います」

アレスが開会宣言した正にその時だった。

「遅くなりました」

との声と共に現れたのは、金色の髪の青年――ディストであった。しかし、傷の治療の為に緩く束ねられた長い髪や額と首に包帯を巻いてという痛々しい姿に、会議室は再び騒然となった。

「どうしたの、ディスト?」

誰よりも心配していただけに、逸早くディストに駆け寄ったソニアが問う。

「緊急の仕事が入って、本部に戻るのに時間がかかってしまったんです」

ディストはもう一度皆に頭を下げ、着席した。彼の席の斜め前にある議長席のアレスから、まだ乾かずに真っ赤な色をしたままの、彼の胸部の包帯が見えた。彼も中程度の回復呪文を使えた筈だが、それで治療が追いつかない程の深手を負っていたと見るべきのようだ。

「大丈夫なの?」

思わず、アレスも問うた。ディストは、少し驚いたのか顔を上げ、ニコリと笑って制服の襟を立てた。赤い包帯を隠したのだ。

「ええ、それよりも、」

その話題は避けたいのだろう。ディストは手早くアレスにメモを回す。

「アレスさん、その……フィアルから伝書です。」

メモを渡す際、ディストは声をひそめた。彼はフィアルにより、第三部隊の事件の詳細を伝え聞いているのだろうということが窺えた。

「フィアル?」

アレスは眉をひそめ、メモの内容を確認する。


***

アレスへ。

ねむいんで きょうの かいぎは やすみます。 おこっちゃイヤよ。

***


「あのバカ!」

相変わらず柔文字ばかり且つ、賑やかなイラストまで混じったふざけた欠席届を読んだアレスは、内容を見るなり手紙を丸めて放り投げた。

「分かり易いわね」

ソニアはアレスを見、思わずそう呟いたという。

「ハハハ(あー、やっぱり)」

ディストは苦笑し、その傍らのヤカはきょとんとした様子で目の前の議長を見ていた。


 「会議を始めます! 資料の2ページをお開きください!」

投げやり気味に開会したアレスは、センターのスクリーンに映す画像の選択キーを入力し、溜息をついた。

「(そうね、無理もないわね)」

アレスは、キーボードを打つ手を、ふと、止めた。

「(ただでさえ働かない男が、働いていてくれていたんですものね)」

彼女の脳裏に先日の出来事が過った。口を開けば嫌味しかいえない自分の為に、フィアルは、自分の科を抹消するために奔走してくれたし、基地の爆破から救出してもくれた。

「(悪いのは、こうして光の民を殺す為、あくせく生きている私の方か)」

双子の妹と基地を失った日の事を思い出そうとすると、アレスの脳はまだ覚束ないのだが、それでも何故か鮮やかに残っているのは、同じく理不尽に妹を亡くしている身の上を告白した彼が不意に見せた悲しげな表情である。

「アレス? ちょっと大丈夫なの?!」

ソニアの問いかけに、アレスはふと我に返った。自分でも気付かぬうちに、ぼんやりしてしまったようだ。

「え? あ、失礼しました」

何とか取り繕ったアレスは、会議の進行をし始めた。

(3)

 会議終了後、すぐに別の会議の準備に追われるアレスに別れを告げ、自部隊の腹心達への業務連絡を済ませたソニアは、アンドローズ城5階の階段踊り場からぼんやり城の庭を眺めていた。

 善き友人でもあったアリスの死については、まだ彼女の頭の中でもうまく処理できない。ただ、リノロイドの側近である内務省の有力官吏がアレスを貶めたということはショックだった。

「(現場で剣も取らない連中が、“四天王”がポストだなんて軽口叩くんじゃないわよ!)」

同じ種族で同じ目的を持って戦っている者ですら殺し合うのに、まして、リョウの言うような、光の民と闇の民の共存など、やはり夢幻でしかないのだろうか――ふと、軍靴の音がして、ソニアは振り返った。

「あ、」

丁度、ディストがソニアを見つけ、声を掛けにきたところだった。彼は来るなり今日の会議の遅刻を詫び、「気にしないで」とソニアも返す。


 「アレスさんのことですが、」

ディストからは先ずこの話題を切り出された。

 ジェフズ海の基地陥落のニュースは、上手く形を変えながら全軍に知れ渡ることとなったが、ソニアはアレスから、ディストはフィアルからそれぞれ詳細を伝え聞いていた。

「数週間前に、ツェルス殿の不審な動きを掴んでアレスさんに警告していた矢先だったので、正直、オレも責任を感じます」

もっと早めに手を打っていれば、アレスは妹を失わずに済んだのかもしれない。ディストはその責に苛まれているようだった。内務省等の国家中枢の監視もディスト率いる第二部隊の管轄である。

「中枢にしてみれば、所詮、私達は――」

ソニアは言いかけて止めた。信じるものを失いそうだったからである。俄かに、ディストの表情も陰る。

「きっと、これで、最後でしょう」

やっとのことでそれだけ言った彼の覚悟を、その時まだソニアは知る由も無かった。その意味を問うたソニアに、

「ランダの子孫が現れた今、同種同士の諍いに感けている暇などないでしょうから」

幾らか言葉を選ぶ間があって、ディストはそう応えた。


――第一部隊出動命令のサイレンを、二人は遠くに聞いていた。


「アレスのことだから、仕事に打ち込んで、傷を癒そうとするのかしらね」

親友だから、ソニアはアレスのことがよく分かる。ディストは頷いた。

「彼女の負担を減らせるよう、せめて、早く終戦に導けると良いのですが」

そうね、と頷いた瞬間、ランダの子孫達のことが頭をよぎり、ソニアは少し慌ててしまう。今回の事件は、魔王軍の自滅により、形式的には“勇者”勝利に終わっている。

 ただ、やはりアレスもランダの子孫――それも、妹の仇――を目の前に、抹殺することが出来なかったという。

「(“答え”は、もう見つかったのかしら?)」

光と闇。両族の平和とは何か。今回もまた、痛みを拾ってしまった“勇者”とは違って、一軍人に過ぎない自分は、いわゆる“闇の民の平和”にしか貢献できない。もどかしいが、今はそれに専念するしかないだろう。ソニアは一つ溜息をついた。

「どうか、アレスさんの支えになってあげてください」

ふと、ディストからそんなことを言われて、ソニアは我に返った。何だか距離を置かれたようなニュアンスを感じてしまったのだ。

「お互いにね?」

ソニアはそう確認して、傍のディストを横目で見たが、いくら待っても彼からは返事は無かった。


 第二部隊という機動隠密部隊の職務の性質上、ディストには懇意にしている者に対しても秘密が多い。そんな彼につい、あれこれ訊いてしまうのは罪なのかもしれないが、今回ばかりはどうも様子が違う、とソニアは感じていた。

「アリスちゃんのこともあるし、……もし、何か悩んでることがあるんなら、この際ちゃんと教えて!」

会議前からずっと気になっていたので、ソニアはディストに向けて回復呪文(ヒール)を唱えた。傷を癒す魔法分子結晶の“正のエネルギー”がディストの身体に溶け込み、全く散逸しないところを見るにつけ、彼はどうやら、相当深手を負っていたようだ。

「……私にもできる事だって、あると思うの」

綺麗過ぎる容姿や優しい物腰に遮られて余り知られていないが、ディストは独立不羈なところがある。

 一対一の戦いでは軍内最強と言われるほど能力の高い術者(ユーザー)であるから、彼は独力で大体のことは何とかできるのだろう。しかし、彼と親しい者である程、それこそが悩みの種になってくる。即ち、追い詰められているのなら守ってあげたいし、困っているのなら助けてあげたいのに、彼は優しくそれらを拒絶するのだ。

 今日のその傷も、その性格が祟っているのではないかとソニアは心配していた。

 そんな彼女に、ディストは優しく笑って距離を置くものだから、余計に切なくさせるのである。

「お心遣い、感謝します」

恐らく、ソニアの気持ちは知っているのだろう。彼はいつも決まっていつもこう言うのだ――アリガトウ、でもゴメンナサイ、と。


 無機質な呼び出し音がディストの懐から鳴り響く。無音の踊り場で、かの幼い声が電波越しに隊長を呼び出したのがソニアの耳にも届いた。

「済みません、そろそろ、部隊と合流しなければならない時間ですので」

仕事柄、大体こんな風に、突然去り際は訪れるのだ。そこにお互いに救われているのかも知れないが、しかし、今回はやはり何かが違うようだ。

「どうか、」

夕日が照らす金色の髪が揺れ、ディストはソニアに背を向けた。


「誰よりも、お幸せに」


「え?」

垣間見えた彼の表情には笑みなど無く、深い憂いだけがあった――そんな彼を遠く感じたまま見送るソニアは、ただ、想いに胸を痛める事しかできなかった。

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