まだこれは

笑った時の細めた目に

ふっと落とされた低い声に

鼓動が跳ねても

気の迷いと笑い飛ばそう


並んで歩きたいと

その大きな手に触れたいと

欲が浮かんだとしても

友達だからとラベルを貼ろう


君の瞳は遠くを望み

君の言葉は未来を描く

だから立ち止まった私は

君の中には居ないんだ


だから

花も咲かない実もならない

芽生えかけの思いなんて

土をかけて埋めてしまおう


太陽が差し込まないように

これ以上私が囚われないうちに

大丈夫

まだこれは恋じゃないから

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る