求めて

この身に詰まっているのは

笑顔でも涙でもなくて

乾いた砂だった

罅割れの指から漏れて

どこへともなく消えていく


剥がれ出した輪郭と

形を持たない中身

私 はいつ消えてしまうのか

叫んでも砂が零れるだけ


だからお願い

雨よ 降り注いで

風よ 吹きつけて

もっと包んで

もっと傍に居て


もう私一人じゃ

輪郭を描くことすら出来ない


どうかお願い

世界よ

あなたよ


私を 求めて

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