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あいりは全部話終わると嬉しそうな顔をしていた。
「私ね、ここがほんとに好きなんだ。だから居られるだけここに居たい、というか。私だけここに来た理由がちゃんと分かってないけど、きっとこまくんが呼んでくれたんだと思ってる。」
「多分そうだと俺も思うよ。」
「よしっ、作っちゃおう!みんな待ってるしね!」
あいりは、よしっ、と気合いを入れる。俺も真似してみたらあいりは笑っていた。
「あ!るきが居ない?!サボろうとしてるな〜?」
「るき〜?」
あいりは、あっ!と何かを見つけた顔をして
「ねぇ、そこに隠れないでよ。見えてるよ?はい、一緒に作ろうね?」
それを言っている時のあいりの顔は怖くて、絶対に怒らせてはいけないな。と感じた。
「あ〜、バレたわ。何すればいい?」
って普通に出てくるるきを怒るあいりの感じは、なんだかずっとずっと一緒に居る姉弟みたいで。俺は思わず笑ってしまった。
「あ!冬斗くん?!今笑ってたよね?!」
「なんだよ!ふゆっち!」
「いやっ、あの、2人、姉弟みたいだなって…?」
「はあ?!そんな事ないけど?!(そんな事ねーけど?!))」
「あははっ、ほら!そういうとこ!こっち見る時とか息ぴったりなんだけど!」
「も〜!冬斗くん?!」
「はああ?!」
これはいつまでもご飯が作れないと思った俺は
「あの〜お二人さん、ご飯の方は〜……。」
そう言うと2人は、あ!という顔をして
「じゃあえっとるきはこれして!」
「あいよ!任せろ!」
「冬斗くんはこれ頼んでいいかな?!」
「任せてよ!」
ご飯はというと…無事完成しました!ほんとにギリギリだったけどね、まぁ、いっか!
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