3
「ん…ここは、どこ?」
目を開けるとホテルに居た。
目の前には、男の子と、犬の面をつけた男の子。
「ワタシは狛、デス。」
「こま…?」
いや、目の前にいる子は人だし……。名前が一緒ってだけじゃ…?良くあることだし…。偶然だよね…??
「…?どうかしマシタか?」
「あ、いえ!!」
「ホラ、るきも。」
「……瑠輝斗です。」
「あ、えっと、あいりです。」
「あいり、は後悔しているコト、ありますか?」
「……後悔、と言うよりか、もう1回幸せな家族に戻って欲しかった…。」
「ソウ、ですか…。あ、るき、部屋に帰ってて、イイデスヨ。」
「わかった、帰る。」
「あいり、の事、ドコカで。」
「ええっと…?」
「僕の……持っていたモノに、このボールが、あって。」
「……!!」
こまくんが、出したもの。それは私とこまがよく遊んだものだった。
「それは、飼ってたこまの………」
「見覚え、ありマスカ…??」
私の目からは涙が溢れてくる。
「こま、こまなの?」
「分からない、デスガ、ソウです。このボールが、ソウなので…前のオーナーもきっと、それを分かっテテ…名前をツケテくれたんでしょう…。」
「こまくん…?抱きしめて、良い?」
「ハイ、良いですよ。」
「うわああああんっ、!」
こまくんを抱きしめながら泣いた。落ち着いた後、私は、みんなの料理を作る係になりたいと立候補した。喜んでくれた。
これから、ここで始まる生活にドキドキ、ワクワクしていた。
みんなのために頑張ろう。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます