第1話
私が目が見えなくなったのは中学2年生の時
朝起きたら視界が真っ暗だった。
私はそれから外に出ることが怖くなった
中学三年生の時 私は親に言われて外に出た
一年前は真っ暗だった視界がほんの僅か光が見えた
ぼやけてはいるものの近距離ならば見えるようになった
半年後私は目が見えるようになった
といっても、視界に色はなく、モノクロの世界だった
『だからあなたも、もう少し生きてみませんか』
「・・・」
『あの、提案があるんですけど…僕の行っている高校に来ませんか?』
「え?」
『僕が全力で楽しませますから。』
「えぇぇぇぇ?!」
ダメ元で親に許可を取ったものの……
すぐにOKが出て転校する事になった。
一ヶ月後―――
キーンコーンカーンコーン
「転校生を紹介する。」
「さ、佐々木舞花です。よろしくお願いします。」
パチパチ
「ねぇねぇ、舞花ちゃんってモデルさん?」
「まつ毛ながァァァァ」
「女子うっせーよ」
「男子だっていつもうるさいじゃん」
ケンカ………
タチアガル「けんかはやめてください!」
全員「…………………へ?」
「ケンカ ダメ!ゼッタイ!」
全員「……プッ アハハ!!!」
「もしかして、健人が言ってた人って…」
「そ、この人」
「え?!喋ったァァ!?」
「少しなら話せるようになった」
「す、すごい!!」
「君も生きてたね ボソ」
「ハッ」
「というか、クラスの方は耳のことを知ってるんですか?」
「耳が悪いのはみんな知ってる」
「別に耳悪いって言われて変わることはないしな(笑)」
「…………!?すごいですね」
「舞花ちゃんおもしろすぎー!!」
「こりゃ、クラスの代表だわ(笑)」
「仲良しなのはいい事だが喧嘩になるなよ?」
「大丈夫だよー!(笑)」
「ここなら楽しく生きられそう?」
「ハイ!」
「っていうかさ、、なんで舞花ちゃん敬語なの?!」
「なんか、、壁あるよな…」
「俺たちまだ信用されてないんじゃ……」
全員「(゚ロ゚)」
「フェ?そ、そんなことは……ただタメ口が慣れていないだけで…」
「タメ口になれるとかないよ(笑)」
「なんか佐々木がいるとクラス全員で仲が良いな。元々男子 女子で仲が良かったけど(笑)」
「先生!私学級委員なんですけど、舞花ちゃんに変更ってできませんか?」
先「加藤……それは押し付けか?」
「違いますよ?!」
「うわぁぁみのりひどぉぉぉい」
「みんな 舞花ちゃんだったら楽しくない?もちろん私でも楽しいけどさ!」
「…………」
「せんせー加藤が佐々木のことい
「学級委員やりたいです!!」
全員「?!」
先「か、加藤の押し付けだぞ?!佐々木いいのか?!」
「なんか、このクラス楽しそうだから!やりたいです!」
全員「おぉぉぉぉ!」
「ねぇ天野、病気の事言いなよ ボソ」
「え、でも……」
「このクラスなら大丈夫。僕も大丈夫だったから。そのために呼んだんだし」
「……」
「ん?なんだなんだぁ?」
「あ、あの、私、」
全員「……」
「い、色が見えないんです!!」
全員「………え?」
まさか…私がクラスの人にコンプレックスを大声で話す時がくるとは…………
色の世界・音の世界 かおもじ @kaomozides
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。色の世界・音の世界の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます