第7話 視察への出発

 昨夜の晩から、マクシミリアンやセリアはうんざりしていた。これほどまでに、うんざりする気分にさせられるなど、二人とも思ってもみなかった。マクシミリアンに至っては、本来であれば、何も無ければ毎夜、自分の邸宅に帰ることができるはずなのだが、昨晩は王城へと泊まる羽目になった。


 そのおかげで、朝からドリアーヌの怒りの手紙がマクシミリアンの元に届いている。マクシミリアンにとって、家族がなによりも大事だ。今この瞬間だって、ドリアーヌを抱きしめに帰りたい。しかし、そうは問屋が卸さないのが、マクシミリアンの主なのだ。


「……陛下、いい加減になさってください。」


 国王夫妻の寝室に入室したマクシミリアンとセリアは、盛大な溜息をついた。ヴィクトルは何も言わず、ただアリスをじっとぎゅっと抱きしめて、寝台から降ろそうとしない。アリスはただ、困った顔をしている。


「陛下。王妃殿下はこれからお支度をしなければなりません。ですから、どうか。」


 セリアが懐中時計を取り出して時刻を確認すると、支度の準備時間を過ぎ始めている。アリスの支度が遅れれば、すべての行程が遅れてしまう。


「……なぜ私も行けないのだ。」

「それは何度もご説明いたしました。陛下には公務がございます。王城を離れることはできませんので、どうか。」


 ヴィクトルはアリスを強く抱きしめて人質のようにとらえたまま、涙目でマクシミリアンを睨む。それはまるで、母親に置いて行かれることに駄々をこねる子供のようだった。いや、それよりも聞き分けの悪い状態かもしれない。


「陛下。視察にはバルサン公爵も随行されるのですから、そこまで神経質にならなくても良いではないですか。」


 なぜ、ヴィクトルがこのような抗議を行っているかというと、アリスはこれから1泊2日で、オラール侯爵領へと視察に出かけるからだ。国営ファームの件で、以前よりバルサン公爵と共に視察へ行くことが決まっていた。


 そして、その視察の許可をしたのは、他の誰でもなくヴィクトルである。より早くオラール侯爵領を立て直すためにも、そうするのが一番良いと進言までしていた。それなのに、出かける間際になってヴィクトルがこうも抗議をしているのは、ある人物のせいである。


「……そんなに、レイモン殿下も御一緒されるのが気に食わないのですか?」

「……。」


 ヴィクトルは頷かずとも、その琥珀色の瞳に力を込めた。それは誰が見ても、肯定の意を示している。


「仕方のないことじゃないですか。あれほど、レイモン殿下に希望されては。」


 レイモンは、アリスの下で学ぶようになってからというものの、どこに行くにもアリスに着いて行くようになっていた。もちろん、アリスの公務があるときはそれが優先だったが、アリスが農業の研究を行うときは、レイモンがその傍にいる。


 今回、国営ファームの必要性を判断するために、バルサン公爵とアリスでオラール侯爵領を視察することになっていた。それを聞きつけたレイモンが、自分も行きたいと強く希望したのだった。


 もちろん、断ることだってできた話だ。国営ファームの建設過程を他国に知られることは、決してよいことではない。しかし、「ラクール王国を立て直すためならいいのでは」というマルロー侯爵の後ろ盾もあった。大臣の推薦があるならば、ヴィクトルも簡単にはねのけることはできない。


 そういうわけで、レイモンもこの視察へと随行することになった。


「しかし、さすがにレイモン殿下は弁えられるはずですが。なんといっても、アリス王妃殿下は、我が国の王妃にあらせられます。」

「……。」


 アリスのことをよく見ているのは、ヴィクトルである。物理的に一緒に居られる時間が少ないとはいえ、アリス周辺にはヴィクトルの手のかかった騎士が必ず居る。それによって、少しでも不穏な空気があれば、ヴィクトルに報告されることになっている。


 それによって、ヴィクトルはレイモンの行動について思うところがありすぎたのだ。特にここのところのレイモンは、金魚の糞のようにアリスの後をついていっている。


 アリスが執務室で論文を書くと言えば執務室にお茶だと押しかけてくるし、図書館で調べものをするといえば図書館にやってくる。アリスの畑で作業をするといえば、手伝いにやってくるのだ。


 ヴィクトルが一番気を悪くしたのは、アリスの親友であるドリアーヌとの茶会にも出没したことだった。ドリアーヌが身重であることからその茶会は、ブラシェール侯爵邸で開催された。そこにもレイモンは姿を現したのだ。今回、この視察に彼が随行したいと言い出したのも、その一環であると考えるのが自然である。


「……陛下……。」


 そこで口を開いたのはアリスだった。ヴィクトルとマクシミリアンの応酬に、口を挟むことができなかったのだ。


「わたくしの心は、陛下のものだけにございます。」


 アリスが琥珀色の双眸を見据えて言葉を落とした。射るような視線に、ヴィクトルはアリスを抱きしめる腕を緩めた。国の主も、惚れた女には弱い。


「陛下はわたくしのことを信用なさってないのですか?」

「い、いや。そうではない。」

「先ほどから伺っておりますと、そうとしか聞こえませんわ。レイモン殿下がどう思っておられても、わたくしの心が動かされることはありません。それなのに、わたくしの心を疑っておられるのですか?」

「そ、そうではなくてな……。殿下のことを信用できんのだ。アリスが私に心を預けていたとしても、男に力では敵わないだろう……。」

「そうではございますが、バルサン公爵もいらっしゃいますし、わたくしの周りには常に騎士が居てくださいます。それを突破するのは難儀なことです。陛下はご自分の国の盾である騎士も嫌疑を向けられるのですか?」

「そ、そうではない。そうではないが……。」


 ヴィクトルの旋毛がアリスの眼前へ露わになる。背の高いヴィクトルの旋毛を見ることを、アリスはほとんどない。


「陛下。わたくしたちはこれから先、何年夫婦でいると思っているのですか?ずーっと一緒に居るのです。今回のように1日だけ離れるときもあれば、もっと長い時間にわたって離れるときもあると思うのです。でも、それを乗り越えるたびに、わたくしたちの絆は深まると思います。ですから今回のことは、わたくしたち夫婦で乗り越えることだと思ってくださいませんか?」


 項垂れたヴィクトルは小刻みに肩を揺らす。彼の心の葛藤がアリスにも見て取れた。アリスもヴィクトルの気持ちは痛いほど分かる。アリスもレイモンの行動は目に余ると感じていた。しかしアリスにとってそれは、雀の涙ほどの取るに足らないことだった。


 それよりも、そのことでヴィクトルが胸を痛めていることが、アリスにとっては重要だった。どうしたらいいのか考えた結果、ヴィクトルにはどこまでもアリスの心を信じてもらうしかないという答えに行きついたのだ。


 ヴィクトルがゆっくりと頭をあげると、睫毛は伏せったままだった。どうやら、あと一押しが足りないらしい。


「陛下。」


 アリスはそっとヴィクトルの腰に両手を回した。驚いたのか、彼の身体はぴくりと反応したが、それ以上は動かなかった。それを確認したアリスは、そっとヴィクトルの心臓の音に耳を寄せるかのように、彼の胸の中へと入り込む。


「わたくしたちなら、きっと大丈夫です。」ほんの少しの横やりくらいで壊れる絆じゃないでしょう?」


 それはきっと、ヴィクトルには破壊力抜群であっただろう。彼はぐっと喉を鳴らすと、アリスに回していた腕の力を緩めた。そして、アリスの銀髪を掬うと、そこに口づけを落とした。


「……降参だよ、アリス。気を付けていっておいで。」


 それでようやく、ヴィクトルは白旗をあげた。色ボケ夫婦は2人きりの世界をつくっていたところだったが、ここぞとばかりに大きく鳴らされたマクシミリアンの咳払いで現実へと引き戻される。


「では陛下、朝のお支度へ。」


 マクシミリアンに引っ張られるようにして寝台を降ろされたヴィクトルは、そのまま彼の自室へと連れて行かれる。なにか騒いではいたが、アリスもそれに構っていられなかった。同じようにセリアに引っ張られて支度室へと連行されているからだ。


「アリス様、申し訳ございませんが今日はすべてをわたくしたちにお任せいただけますか?」

「ええ。悪いわね。よろしく。」


 いつもならドレスもどれが良いだかとか、アクセサリーはどれが良いだとか、アリスも一緒になって考える。そして、侍女たちはアリスの意見を尊重してくれる。しかし今日は何分時間がない。アリスもそれは分かっていたため、すべてを侍女たちに丸投げにすることにした。


 アリスが支度を終えると、なんとか出発の時間に間に合った。そろそろ自室を出ようかとしているところで、アリスの部屋の扉が大きく開かれる。驚いて目を見開くと、そこには愛する人が立っていた。その後ろには呆れかえったマクシミリアンも居る。


「見送りくらいさせてくれ、アリス。」

「陛下……。」


 ヴィクトルはアリスの手をとり、その甲に口づけを落とすと、アリスの手を自分の脇に絡ませた。そして、アリスはエスコートをされながら自室を出る。後ろでは、侍女たちの大きな溜め息が聞こえてきそうだった。


 馬車乗り場へと到着すると、すでにバルサン公爵とレイモンがアリスを待っていた。雲一つない真っ青な秋空は、アリスたちの出発を祝福しているようだ。これなら旅の安全も間違いないだろうと、ヴィクトルも安心した。


「面をあげよ。」


 国王夫妻での登場に、すべての者たちが頭を垂れていた。それを直るようにヴィクトルが声をかけると、それぞれの面持ちが確認できる。その中でレイモンは、瞳を揺らしていたことを、ヴィクトルは見逃さなかった。


「よい視察になるよう祈っている。バルサン公爵!」

「は!」

「王妃の盾を頼んだ。」

「は!」


 深々と頭を下げるバルサン公爵に満足そうに微笑んだヴィクトルは、アリスの乗る馬車へと彼女をエスコートする。アリスのお供をするのは、セリアとシュゼットである。6人乗りの馬車に、彼女たちと共に騎士2名と乗ることになっている。


「陛下、行ってまいります。」

「ああ。明日、無事に帰ってきてくれることを祈っている。」


 別れの挨拶を交わすと、ヴィクトルはアリスの腰に腕を回し、彼女の細い身体を引き寄せた。そして、艶艶に濡れそぼったその小さな唇へ、彼は容赦なく唇を寄せる。周りは目も当てられないほどの熱愛ぶりだ。馬車の中ではセリアが溜め息をついている。


「それじゃあ、気を付けて。」

「は、はい……。陛下も。」


 恥ずかしい思いをしながらも、アリスはなんとか馬車へと乗り込んだ。馬車内はアリスを挟んでセリアとシュゼットが座る。対面に座った騎士たちは、アリスの方を見ようとしなかった。


 赤くなった頬を冷ますように頬を手で仰ぎながら、閉じられた馬車の扉についている窓を覗き込むと、ヴィクトルがアリスへと真っ直ぐ視線を送っていた。その強い眼差しに、またアリスの胸の奥は熱くなる。


 ヴィクトルと離れるのが寂しいのは、アリスだって同じなのだ。片時も離れてなどいたくない。しかし、それでは国が守れなくなる。アリスにはアリスのやるべきことがある。ヴィクトルに軽く会釈をしたタイミングで、馬車が動き出した。


 オラール侯爵領までは、馬車で3時間ほどである。そんなに遠くないといえば遠くないのだが、視察の日程を考えると日帰りでは難しい距離である。途中、馬の休憩も挟みながら、オラール侯爵領には4時間経たないくらいで到着した。


 侯爵領に到着してすぐに、アリス一行は領館へと赴いた。主の居ない領館だが、そこには働いている者たちが居た。没収となってからというものの、アリスが代理人となって彼らの給金が支払われている。


 到着するやいなや、アリスたちを出迎えたのは領館の家令だった。恭しく頭を下げる彼を労ってから、アリスは領館へと足を踏み入れる。王妃を出迎えるためにずらりと並んだ使用人は、教育の行き届いてる雰囲気だった。


 アリスが軽くセリアに目配せをすると、セリアも視線で頷いた。それを確認してから、家令にアリスが侍女を連れてきていること、身の回りの世話は必要ないことを伝えた。


 案内された主人室は、城のアリスの部屋と似た調度にされていた。恐らく、今回のアリスの訪問にあたって模様替えをされたのであろう。アリスは軽く満足をしながら、セリアにお茶を頼み、シュゼットにはバルサン公爵を呼んでくるように伝えた。


「到着早々悪かったですわね。」

「いえ滅相もございません。ファーム予定地のことでしょうか。」

「ええ。」


 この後、国営ファームを建設しようと考えている場所へと、視察に行く予定となっている。そのためアリスは事前に、バルサン公爵との打ち合わせをしておきたかったのだ。


 テーブルの上には、バルサン公爵の持ってきた地図が広げられる。オラール侯爵領周辺の地図である。広げられた地図には、赤いマークが記されている。そこが建設予定地である。


 赤いマークが記されているのは、交通の要となっている繁華街から西にある山脈へと馬車で10分ほど抜けた場所である。実はバルサン公爵が国営ファームの建設に難色を示していたのは、ここに理由がある。


 ここら一帯の地域は、元々広大な農村地帯があっただけあって、農業に適した土地である。川からの距離がちょうど良く、採れた農作物を運ぶのに便利な土地なのだ。それゆえ、この領地が交通の要所として発展したとも言える。


 バルサン公爵が難点を示していることこそ、そこだった。アリスのいうように、ファームを運営するには最適の土地である。しかし、元オラール侯爵の手によって開発された繁華街の近くに国営ファームを建設することに、どうしても懸念事項があったのだ。


「それで、汚染されている可能性のある地域というのは、どのあたりなのですか。」


 アリスがバルサン公爵にそう問うと、彼は地図のある部分に青いインクでマークをした。そこは、繁華街と国営ファーム建設予定地の中間部であり、建設予定地にも少しかかっている。


「どうやら、繁華街に集まっている輩が幅を利かせているようで、そのあたりでよからぬことをしていると噂です。ですから、そこにファームを建設するためには、一掃をしなければなりません。しかしながら、そういう掃き溜めがあるからこそ、繁華街の秩序が保たれているとも言えます。ですから、一掃することが果たして正解といえるのかといったところです。」

「領民の安全を考えたら、やはり一掃するのが良いのでは?」


 再三にわたって考えてきたアリスの答えはそれだった。輩が居るとなると、どうしても領民の安全は脅かされる。領民には安心できる生活を送ってもらいたいと思うのだ。


「しかしながら、人間というものが集まれば、自然と階級ができてしまうものです。それは平民であっても同じです。輩を一掃するとなると、最下層の者たちの行き場が失われます。行き場の失った人間が蔓延ると、それこそ領民の安全が脅かされます。」

「それはそうです。しかし、国の秩序を守るのは、民ではなくわたくしたちです。ですから、輩をただ一掃するだけではなく、そういった者たちも職に就きやすい社会を構築することが必然です。ですから今回のことをきっかけに、誰もが働ける枠組みを作りたいのです。」

「王妃殿下の仰せられることは最もです。わたくしも、そういう国になれば良いと思います。」


 アリスとバルサン公爵の意見は、視察に訪れた今も平行線のままだった。そうは言っても、どうするのかを選ばなければならない。それゆえ、今回の視察で現場を見て判断し、最終的にどうするのかを決定することになっている。


 視察日程を確認していると、セリアがレイモンの先触れを伝えてきた。アリスとバルサン公爵は顔を見合わせてどうするかを探る。


「あとは視察の日程を確認するだけですから、レイモン殿下に御同席いただいても良いのではないでしょうか。」

「そうね。ではセリア、お通しして。」


 アリスがセリアにそう伝えると、彼女は軽く一礼をして扉の方へと向かった。ものの1分も経たないうちに、レイモンが部屋へと入ってくる。


「談義をしている最中に申し訳ございません。今後の視察日程についてわたくしも気になったものですから。」


 ツカツカと音を立てて入ってきたレイモンは、言葉ではすまないと謝りながらも、その表情はこれっぽっちも悪いとは思ってなさそうであった。アリスはそれに苦笑しながら、「いいえ。構いませんことよ。」と答えて、レイモンへと椅子に座るように促した。


「レイモン殿下には先に、ファーム建設予定地へと行っていただきます。わたくしたちは寄るところがございますから、後から追いますわ。」

「はい。お二人はどこに行かれるのですか?」


 輩の居る地域に行くとは、言えるはずがなかった。農業のことをレイモンに教えるのは構わないが、それ以上のことを知ってもらうつもりはない。輩が発生していることをレイモンが知れば、ラクール王国に弱味を握られることになり兼ねないからだ。


「わたくしたちは先に、陛下のご友人のところへとまいります。陛下に言づけを預かりましたので。」

「私が行ってはいけないものでしょうか。」


 レイモンの口からその言葉が出ると、その場に居た者の空気が凍り付いた。唯一、レイモンの味方ができる者と言えば、レイモンが連れてきた騎士3人である。


 アリスはどう返したら良いのか答えに窮する。同じ王族ならば、こちらの事情を察することはできるはずである。それなのに、レイモンは凍り付いた空気にも気づかず、真っ直ぐなきらきらしい瞳でアリスを見つめる。


「お言葉ですが、レイモン殿下。」


 そこで言葉を発したのはバルサン公爵だった。するとたちまち、レイモンはあからさまに怪訝そうな表情をした。バルサン公爵はそれに気づきはしたものの、口を閉じなかった。


「殿下はラクールからの賓客であって我が国の政治を預かられるお方ではございません。それゆえ、どんなことがあったとしても、パストゥール王国内では我々の方針に従っていただかないと困ります。ですから今回はご遠慮下さい。」


 バルサン公爵はつらつらと言い切った。


「王妃殿下。わたくしも同行してはいけないのですか?」


 しかしレイモンは引き下がらなかった。アリスは笑顔のままだったが、思わず蟀谷が動いた。バルサン公爵とてパストゥール王国の宰相閣下である。その人の言葉をないがしろにすることはどういうことなのか、レイモンには分からないのかとアリスは訝し気に思った。


「レイモン殿下。ここは御引き下がりください。」


 王妃にこの言葉を言わせるのかと、パストゥール王国の面々はげんなりした。

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