第3話 王母殿下のお茶会

「さあ皆さん、今日は楽しんでいってくださいね。」


 お茶会のホストであるコラリーが開会の挨拶をすると、蜜に集まる蝶のごとく色とりどりの羽をアピールしながら、各々歓談を始めた。その中に主役の1人として混じっているのがアリスだ。


 今日は各夫人を招いてのコラリー主宰のお茶会である。3ヶ月後には王妃となるアリスも参加してのお茶会となれば、社交界の貴婦人方は黙っておかない。婚約舞踏会のときにはヴィクトルが一緒だったため中々近づくことはできなかったものの、女の園でアリスを見定めることができるとなれば、誰もが喜んで参加するだろう。


 実際、今現在。アリスは針の筵のような状態だ。方々から扇の合間を縫って、アリスのことを上から下まで舐めるように、多くの人が見ている。


 だからこそ絶対に笑顔を崩してはならない。国王陛下の後妻として娶られるというのは、こういうことなのだ。むしろまだ、生易しい準備レベルかもしれない。


 しかし、今日のアリスはどこかそわそわしていた。なぜなら、今日の侍女を選ぶのに横やりが入ったからだ。こういうお茶会は1番信用している侍女もしくは経験のある侍女を供にするのが通常だが、アランたってのお願いでローズを供につけることになったのだ。


 なんでも、オラール侯爵夫人がこのお茶会に参加されるということで、娘の働く姿を母親として見たいと要望があったそうなのだ。


ところがローズは近頃アリスの侍女になったばかりでなく、侍女としての経験はほぼない。そんなローズにお茶会の給仕のすべてを任せるわけにはいかない。そこで折衷案としてローズとセリア、そしてローズをカバーするためにイヴォンヌも供をすることになった。


 侍女長のサラはアリスにだけ聞こえるように、「本当ならセリア様かイヴォンヌ1人の供で十分ですのに」とぶつくさと文句を言っていた。アリスは苦笑を返すことしかできなかったが、アリスも同じことは思っていた。


 侍女にはたくさんの仕事がある。今、アリスの居室に残ってくれているソフィ、アンナ、シュゼットも暇を持て余しているわけじゃない。


 部屋の隅々まで掃除しなければならないし、届いた荷物の整理や衣類の洗濯と管理、お化粧品・宝飾品の管理、生け花、茶器の手入れなど、休憩はもちろんあるものの、息つく間もないほど仕事があるのだ。


 それを今日は、夜勤であるソフィを除くとアンナとシュゼットが2人で行っている。アリスの供につくものを1人にして、4人で作業を行えるはずだったのだ。


 それにこのお茶会に、3人も自分の侍女を引き連れるなど遠目から見ても目立ちすぎる。なぜなら、アリスが主宰のお茶会ならアリスの侍女総出でやらなければならないものの、主宰者はコラリーだ。


 基本的な給仕はコラリーの侍女と、王城仕えの侍女が行う。そのため、アリスの側にはセリアかイヴォンヌのどちらかが居れば大丈夫だったのだ。


「アリス様は侍女を贅沢に使われる方なのね」とどこからともなくひそひそ話がアリスの耳にも入ってくる。「バルバラ王妃は国民のためと贅沢をしないお方だったのに」とも。


「……アリス様。大丈夫でしょうか。」


 止む気配のない噂話に心を痛めたのか、イヴォンヌがそっとアリスに耳打ちをしてきた。ところがアリスも、伊達に王妃の教育者としての教育を受けてきたわけではない。アリスはふっと口元を緩めて、凛とした声を弾ませた。


「とても美味しいお茶ですわ、コラリー殿下。どこの茶葉を取り寄せてらして?」

「これは、南の城の領地でとれる茶葉ですの。わたくしも南の城に行くまでは全く存じ上げませんでしたが、パストゥール南領地では古くから伝わる茶葉だそうでして。今回、アリス様にも知っていただきたくお持ちしましたのよ。」


 さすがコラリーである。彼女も伊達に約20年に渡って王妃として君臨したわけではない。アリスとコラリーの会話に皆が聞き耳を立てるのに必死で、噂話も自然と止む。


「まあ。嬉しいですわ、コラリー殿下。一度、南の城の領地の茶畑を拝見したいものですわ。」


 これは、アリスの純粋な探求心からでもあった。珍しいお茶だと思ったのは本当だし、王城でも育てられるものなのか、一見の価値はある。


「ぜひ、南の城に遊びにいらして。ああでも……バカンスではいけませんね。ぜひ、視察という名目で。」


 うふふと、可愛い笑みを漏らしながら、コラリーはそう言った。それにつられてアリスも上品に笑みをこぼしながら、お茶を口に運ぶ。


 そんな会話をしていると、一人のご婦人がアリスの方へとやってきた。顔を見た瞬間に、すぐに分かる。オラール侯爵夫人だ。


「これはオラール侯爵夫人。ごきげんよう。」

「ごきげんよう、アリス様。この度は我が娘を侍女として選んでくださり、身に余る光栄です。心から感謝申し上げます。」


 実際に選んだのは他でもなく宰相閣下であろうが、ここではアリスが選んだことにした方が、拍が着く。そのためにわざわざローズを今回の供につけたのかと思うと、アリスは苦虫を嚙み潰したような思いになった。


「……いいえ。ローズの働きには感心しております。」

「まあ。何分、令嬢としては申し分ないものの、アリス様の侍女としては至らないことばかりだと存じますので……。何でも申し付けてくださいな。」

「ええ。これからも頑張っていただければと思いますわ。」


 コラリーとアリスが会話をしていたときとは打って変わって、お茶会自体がピリついた空気となる。社交界で宰相夫人派になるのか、王妃派になるのか、はたまた日和見となるのか。貴族夫人にとって重要な事柄だ。


 そんな中、ローズがアリスに耳打ちをしてきた。


「アリス様。侍女の身でありながら重々無礼とは承知しておりますが、少しだけ娘として母に一言申し上げても良いでしょうか。」


 通常であれば、そのような申し出は飲むことはできない。なぜならローズはあくまでも、アリスの侍女としてこの場にいるからだ。しかし今回はアランからの横やりが入ってのローズの抜擢。それを考えると、こちらも多少無礼なことをしても問題ないだろうとアリスは判断した。


「オラール侯爵夫人。こちらのローズから、娘として一言述べたいことがあるそうですの。聞いていただけますかしら。」

「え……?ええ。」


 オラール侯爵夫人が驚いた顔を隠さずに了承の意を示すと、後ろに下がっていたローズが一歩前へと踏み出し、オラール侯爵夫人と対面した。


「僭越ながら、オラール侯爵令嬢として一言申し上げますわ、お母様。わたくしは、このお茶会の席のアリス様の供として着いてこられるほど、侍女としての力量はまだございません。それなのに、お母様がわたくしの働く姿が見たいからと言って、お父様から直接女官長に今日のお供にわたくしを着けるよう提案があったと承知しております。そうなると、わたくしになにか粗相があってはいけませんので、余分にアリス様のお供をつけなければなりません。それは、アリス様に不自由を強いることであり、またアリス様を支える者たちの輪を乱すこと。お母様の親としての思いは大変に嬉しく思いますが、アリス様は王妃になられるお方です。わたくしはそのような方の侍女になれて、大変光栄に思っております。わたくしがアリス様の侍女でいられる限り、わたくしが優先させたいのはアリス様です。ですので今後はこのようなことは決してなさらないでくださいませ。」


 ローズははきはきとそして淡々と言葉を連ねた。娘にこのような物言いをされたことがないのか、オラール侯爵夫人はあっけにとられた顔をしている。彼女は魚のように口をパクパクさせたまま、言葉が出ない。


出席しているご婦人たちは、初めは驚きを隠さなかったものの、ローズの言い分をすんなりと飲みこんだ。そして、オラール侯爵夫妻の娘への溺愛に少々眉唾物の眼差しを向ける。娘が可愛いのはどこの親も同じであろうが、それを時期王妃殿下に対しても発揮するのは、いかがなものであろうかと思うのは、ご婦人たちの一致する考えのようだ。


「まあまあ。どこの親も娘は可愛いものですわ。」


 そんな事態を収拾したのは、コラリーだ。


「わたくしも娘にはつい、甘くなってしまいますもの。新しい娘のアリス様にも。」


 コラリーはそう言うと、アリスに向かってウインクを飛ばした。アリスは苦笑いをしたい思いだったが、上品に口元を緩める。


「コラリー殿下、寛大なお心感謝申し上げます。オラール侯爵夫人、わたくしの侍女が失礼いたしました。」

「い、いえ……。娘のこと、宜しくお願い致します。」


 オラール侯爵夫人はそう言うと一礼をして、下がっていった。


 噂好きのご婦人たちからは、「オラール侯爵令嬢は王妃派だ」だとか「王妃を御守りする立場として恐れない勇気を持っている」だとか、ローズの噂で持ち切りだ。その中でも、「側妃にローズを推せるかもしれない」という声まであがっている。


 アリスの耳にも届いているものの、あくまでも知らないふりを決め込んだ。ここで噂に首を突っ込んでも良くないことばかりだからだ。そもそもアリスに関する噂には、良い噂はない。


 行き遅れた農業令嬢の元に舞い込んだ結婚とまで言われており、王妃として迎えられることを疑問に感じている貴族も少なくはない。さらに言えば、そんなアリスが正妻になるということで、「我が娘を側妃に」とどこの家も躍起になっているほどだ。


 このお茶会は、コラリー主宰のお茶会であるものの、アリスの王妃としての器を見せるためのものでもある。そんな場でローズが話題をかっさらったのだから、ローズに白羽の矢が立ってもおかしくはない。


「それにしても。このクッキーも大変美味しゅうございますわ。バターが違うのでしょうか。」

「よく分かりましたね、アリス様。このクッキーに使っているバターは、南の領地の乳牛から作っていますのよ。広い原っぱで自由に育てているから、良い乳が絞れるそうですの。」

「まあ。それならばやはり、早く視察に行きたいものですわ。」


 ところがアリスは、ご婦人たちの噂はどこ吹く風といった顔で、今日のお茶会で準備されたお茶とお菓子を褒め続けた。アリスの周りに座っているご婦人たちは、「なぜ嫌な顔1つされないのかしら」と思いつつも、アリスの話に合わせて相槌を打ったり微笑んだりした。






 国王になってからというものの、ヴィクトルは1日も休んだことはない。バカンスという名目で各地を視察に訪れるほどだ。そのため、今日も今日とて自身の執務室でパストゥール王国の情勢を判断している。


 そんな中で気を許せるのが、文官のマクシミリアンだ。王家の腹心の家臣である彼は、幼い頃からヴィクトルの世話や話し相手になっている。


「マクシミリアンか。」


 ヴィクトルの執務室にノックもなしに入れるのは、彼しかいない。そのため、ヴィクトルは顔も上げずにその気配を感じ取った。


「ご機嫌麗しゅうヴィクトル陛下。お茶をお持ち致しました。」

「ああ。」


 執務机から腰をあげ、少し休憩とばかりにティーセットが準備されたテーブルへと移る。疲れているのかその足取りは重い。


「お疲れのところ大変申し訳ございませんが、陛下のお耳に入れたいことが。」

「なんだ。」

「オラール侯爵が今日の茶会に横やりを入れました。」


 マクシミリアンからの言葉を受け取った瞬間、ヴィクトルは横目で彼を睨みつけた。


「……わたくしに嫌悪の意を示されても仕方がないのですが。」


 ヴィクトルの八つ当たりには慣れているため、マクシミリアンが彼に睨まれたとしても怯えることはない。しかし、できることなら八つ当たりは止めてほしいと思っている。


「……どんな横やりを入れた。」

「自分の娘をアリス様の供にねじ込んだそうです。それで茶会ではひと悶着あったそうで。そこから、ご婦人方々の中から側妃にローズ様を推す声もあがっているようですよ。」

「どこからそうなったのだ……。」


 ヴィクトルは深い溜息をついた。彼がローズを側妃に娶る気はさらさらない。しかし、バルバラの死をきっかけに、以前にも増してアランは側妃を必ず娶るようにと、口酸っぱく言ってきている。


「今夜あたり、アリス様にあのことをお伝えになった方がよろしいかと。」

「……そうだな。」


 そしてヴィクトルはもう一度、深いためいきをこぼしてからティーカップに口をつけた。






お茶会が終わって後宮に戻ると、アリスはすぐに湯浴みをした。ただ座って微笑んで会話をしていただけなのに、無性に体中が疲れたからだ。それをいち早く感じていた侍女たちは、アリスに言われる間もなく湯浴みの準備をして、アリスに入浴をさせた。


 幸いにも今日はもう、夕食をとれば休んでも大丈夫な日程だ。夕食まではまだいくらか時間があるため、侍女もアリスの体を入念にマッサージする。大好きな香りに囲まれながら、侍女にマッサージを施されるのは、至福のひと時であるとアリスも満更でもない。


「ありがとう。とても気持ち良かったわ。」

「とんでもございません。」


 湯からあがるとアリスは、湯浴みの世話をしてくれたアンナとシュゼットに感謝の気持ちを伝える。やってもらうことを当たり前と感じていたくないというのが、アリスの信条だ。


「お茶にいたしますか。」

「そうね。書斎でいただこうかしら。」


 昼間よりも簡易的なドレスに着替えて書斎へと足を運ぶ。女官が振り分けてくれている書類にも目を通さなければならないし、少しでも良いから論文も執筆したい。


 書斎の椅子に腰を鎮めたところで、女官のオレリアが書斎に入ってきた。侍女ではなく彼女が入ってきたということは、アリスに何かしらの言伝があるということだ。


「どうしたの。」

「はい。本日の夕食をヴィクトル陛下がご一緒されたいとのことです。いかがなされますでしょうか。」

「陛下が?!」


 思ってもみないことに、アリスは思わず大きな声を出してしまった。その声にオレリアが驚いた顔をしてみせたので、アリスはこほんと咳払いをした。


「そう、そうなのね。喜んでとお伝えして。」

「承知いたしました。」


 理由もないのに、婚約者様からのお誘いを断ることはできない。夕食を共にするのは結婚してからであると勝手に思っていたアリスだったが、どうやら違うらしい。


 そして、はたと気づく。「陛下と食事をするのなら、こんな格好ではいけないわ」とアリスの中の乙女が騒ぐのだ。


 こうしてはいられない。ドレスだけではなく、お化粧だって相応しいものを。そう思うとアリスは居ても立っても居られず、書斎から飛び出した。






「急にすまなかったな。」

「とんでもございません。陛下とこのように夕食を共にできて、嬉しい限りです。」


 夕食の時間ぴったりに、ヴィクトルはアリスの居室へと現れた。後宮の晩餐室を使ってもよかったのだが、少々個人的な話もあるからと、アリスの居室の食事室で夕食をとることとなった。


「城での生活に少しは慣れたか。」


 不愛想ながらも一応アリスのことを気にしてくれているらしい。アリスはそれだけで嬉しかった。


「はい。陛下のお計らいのおかげで、何不自由なく過ごせております。」

「それはよかった。」

「畑の件も改めて感謝申し上げます。」

「いや。あれは貴女にとって大事なものであろうからな。……私と初めて会ったときにも、貴女は畑の話をしていた。」


 まさかアリスと初めて会ったときのことをヴィクトルが覚えているとは思わず、アリスは全身がかっと熱くなった。


「お、覚えてらっしゃるのですか。忘れてくださいませ……!」

「いや、あんな風に言われたのは初めてだったから、よく覚えている。」


 アリスが中等教育のとき、当時王太子であったヴィクトルは、視察の名目でアリスの学校を訪れていた。そのとき、図書館で農業の本を黙々と読んでいたアリスに声をかけたのが、ヴィクトルだったのだ。


「私が“なぜ農業の本などを熱心に読むのだ。金儲けの本を読んだ方が、貴女の将来にとって良いのではないか”と声をかけたんだったな。」

「は、はわわ……。」


 昔のことを掘り返されて、アリスは言葉にならない言葉を口から出す。ヴィクトルと出会った日のことは、アリスにとって黒歴史なのだ。


「するとまだ幼い少女の面影を残す貴女がはっきりと言ったんだよ。“農業を馬鹿にするものは野垂れ死ぬのです。殿下は毎食、お金を食べて暮らしてらっしゃるのですか”と、顔を真っ赤にして怒っていたな。」

「も、申し訳ありません。幼かったとはいえ、陛下になんという口のきき方を……!」


 ヴィクトルは楽しそうに話すが、アリスは顔を赤くさせたり青くさせたりと忙しい。もし、過去に戻れるのであれば、あの時の自分を殴ってでも黙らせる。


「いや、貴女の言葉で、私は見るべきものの姿を教えられたんだよ。当時は、どうやったら国が豊かになるのか考えていたけれど、それは経済優先の考えだった。多少、農業のことを馬鹿にしていた心も否めない。食べるものがあって初めて、国を豊かにできるというのに。それからは農業政策を積極的に出すようにしたんだよ。」

「そ、そうでしたか……。」

「ああ。だから、王城の畑も思う存分に使って欲しい。」

「ありがとうございます。」


 アリスは精一杯頭を下げた。結婚の条件に畑を準備させるなど、我が強いのもいいところだと、自負している。それを寛大に受け入れてもらっているのだ。


「これからは死ぬまで、私と暮らしてもらわなければならないからな。」

「はい。」


 その言葉は、どくんとアリスの胸の奥を打った。逃げたいと思ったとしても、逃げられる日はこない。それは、とうの昔に覚悟したはずなのに、改めて夫となる人の本人から聞かされると、言いようのない閉塞感にかられる。


「それで、貴女に話しておきたいことがあるのだ。」

「はい。なんでしょうか。」


 ヴィクトルが改まった物言いをしたため、アリスもきちんと改まった姿勢になる。


「実は婚儀が済んだらすぐに、側妃3人を王城入りさせようと考えている。」


 それは、現実を突き付けられた瞬間だった。しかし前々からアリスの頭の中にあったこと。バルバラの件もあるため、側妃を迎えるのは当たり前だろうとアリスも考えていた。


「承知いたしました。それにしても一気に3人を娶られるのですね。」

「……ああ。宰相閣下に早く御子をとせっつかれているからな。」

「なるほど。それなら人数の多い方が良いですね。」

「ああ。結婚してすぐに後宮の統率を貴女に任せるのは心苦しいが、頼んだ。なにかあれば、すぐに言ってくれ。」

「承知いたしました。」


 王宮の責任者は国王であるが、後宮の責任者は王妃である。そのため、アリスが王妃となり王宮に居を移したとしても、後宮の様子は常々伺わなければならない。


 側妃を3人も娶るとなると、王妃からコミュニケーションを図らなければならないし、側妃の誰かが御子を産んだことで、争いの種になってはいけない。それらすべては、王妃の責任の下で管理をしなければならない。


 コラリー殿下のようにスマートにお茶会を主宰できるかしら、とアリスは思った。


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