第7話
私と班長は横倒しにしたテーブルの後ろに隠れ、アサルトライフルの弾倉を交換していた。
「ハンチョ、もうムリ〜」
「足止めで精一杯か」
ゆであかたちは耐久力が高すぎるのだ。
レンガの枯れ木みたいな、骨と皮だけみたいな体のくせに、胴体に穴を開けてもまるで効いた感じがしない。
倒すには、燃やすか、両目をブチ抜く必要がある。
早く新開発の弾薬を導入させて欲しいところだ。
飛び交う銃声。
ゆであかに接近され、握り潰されている人たちの悲鳴。
「私、この戦いが終わったら、結婚するんです」
相手はいないが、探せば誰かいるし。
「あ? よく聞こえん。下らんことなら黙るか撤回しろ、バカタレ」
「だから〜」
私はテーブルの上に頭を出して銃を構え、ゆであかに向かって乱射する。
「この戦いが終わったら、私、結婚します!!」
そう言った刹那。
ゆであかが私に向かって腕を振り上げた。
石ころを投げつけてきたのだ。
「うわァァアアアーーーーーッ!」
ヘッドショットされ、私は死んだ。
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