第2話 神様の説明と変わりゆく世界
「皆々言いたいことは山々だとは思うが私の話を聞いてほしい。まず、最初に私の自己紹介からさせてもらう。私はこの世界でいうところの創造神に位置する存在になると思う。名を『くぁ譁?ュa??』という。」
この時いろんなところではやんややんやいろいろ言われていたらしい。
名前が発音できないとかそもそも創造神とかいるのかとか今までなんで世界に干渉しなかったのかとかそれはもういろいろ。
かくいう俺も「ん?なんて?」って当時は思った。今も思っている。…ともかく続きを思い出そう。
「残念ながらみなの質問に一つ一つ答える時間はない。ともかく手違いで世界の法則が変わってしまった。これから起こること、私にできることを話させてほしい。」
それから創造神が話した内容は、俺含め人々を絶望に陥れるには十分だった。いや、こうやって話があるだけまだマシだったのかもしれない。よく見るラノベとかだと、事前通告一切ないし。
ともかく、創造神の話では、今管理している10の世界の1つが俺たちが住んでいる「宇宙世界」と呼ばれるものとのこと。今回改変されてしまった原因として、別の世界「魔法世界」に適用されるはずのものをこの「宇宙世界」に適用してしまったとのこと。
すごく簡単にまとめると追加バッチを別のデータに突っ込んだってことだろう。
まぁ、そういうわけで、今からこの世界は、今までの「宇宙世界」でありながら「魔法世界」の法則もあるやばい世界になってしまったってことだ。
しばらく時間がたてばゲームのようにモンスターが跋扈し、ステータスやスキルなんてものがある世界になっていくという。
創造神は必死に戻そうと頑張ったが、もう元には戻らないとわかったから今回初めて「宇宙世界」に顔を出したらしい。こいつの言うことを信じればだけど。
もちろん、いきなりこんな世界に変わりました。強く生きてください。とかさすがに創造神も人類かわいそうって思ったらしく、15歳以上の人間には好きな能力を1つプレゼントし、生きていけるようにするとのこと。この能力はスキルとは異なり、魂に刻まれる特殊な能力で、通称「
結論からいうとギフトは罠だらけだったわけだけど。
そんなわけで人類は15歳以上の成人にはもれなくステータスとスキルが自身で確認でき、恩恵の力で生きていくことを余儀なくされたわけだ。
この時人類は、十人十色様々な感想を抱いたと思う。自分を変えようと思うもの。世界を手に入れようと思うもの。期待に胸を膨らませるもの。絶望するもの。
「まぁ、そう都合よくことが進むわけないよな。なんてったってこの世界って簡単に言うとバグった状態なんだから」
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