第15話 宴会第二日目


 宴会は今夜も続く……


 宴会は、各グループが趣向を凝らして、ちょっとだけ各グループ毎の個性がでている。


 第二グループは某温泉にての宴会である。むふふ…… 当然温泉付きの宿で宴会である。



「飲んで~ ユウ先生!」


 ああ これはどこでも同じかあ……


 でも今回の宴会ではみんなで静かに混浴を満喫できたんだ。

 夜景を静かに眺めながらの合計三十一人の混浴……


 もちろんみんな隠してますよ、バスタオルでさ。


 でもね、みんな涙流して喜んでくれたんだよ、いい子たちばっかりだったさ。


「ユウ先生って、なんだか年相応にみえないんだよね…… 年上、それもお父さんくらいの安心感がなぜかある」


「そうそう、落ち着いてるよね。 普通この歳の男なんてさ、欲望丸出しのいやな奴多いし……」


 そうだろうねえ…… おれは中身は実は四十過ぎてるんだよ、なんて言えるわけがない。


「一生の思い出になるよ、先生…… これでさ、先生とは何もなかったとしても先生との今日の思い出はみんな決して忘れないと思うよ……」


 第二回目の宴会前半は妙にしみじみしたものになったのだけれど、その分宴会本番は大盛り上がりでした。


「きゃあ! 先生に触った!」


「先生の笑顔って他の男性では見たことがないけどどうしてそんなに優しいの?先生」


 う~ん……そういわれてもねえ…… おれは基本的に女性に対しては暴力を振るうとかもってのほかで、お互い楽しめればいいなと思ってるし……


「そんな男性はこの国にはほとんどいないんだよ、先生…… 先生はわたしたちみんなの心を救ってくれたんだ」


 泣き上戸が何人いるんだ、第二グループ……


 日頃の鬱憤はらしてるんだろうな……

 そんな彼女らの頭を優しくなでてやると、わたしも、わたしもと三十人の行列ですわ……

 中には獣人もいて、モフモフさせていただきました~ 兎族の耳はとっても気持ちよかったです~


 さすがに尻尾はダメでした。尻尾は恋人以上じゃないとダメみたいです。


 宴会場が温泉旅館であったこともあって、宴会終了後は三十一人で雑魚寝でした。若干一名だけ朝まで一睡もできませんでしたわ……  ああ、これも地獄の一種なんですね、わかります……


 翌朝は起きれる人だけで朝食。朝風呂も一緒に何人かと堪能しましたよ……


 息子? おれの息子? もう慣れました…… 我慢の限界を超えてしまったみたいです……

 いいのか悪いのかはわかりません……


 でもね、Hなことはともかく、職員もみんあいい子たちなんだよ……できればみんなに幸せを分けてあげたいけど…… おれ一人じゃ、なんとも出来んのよ、すまん、みんな……


 それでも一時の幸せにみんな満足してくれてるみたいで、おれにとっては申し訳ない気持ちもあったけれど、ほっとしてる部分もあったさ。


 これで明日から仕事を元気にやってくれるんなら、おれも頑張ったかいがあったってもんだ。


 でもなあ…… 同じ大部屋で雑魚寝……隣をはじめとして美女全員があられもない姿で寝ていられるとねえ…… それでも手を出せない、出さないおれってなんなの?って気持ちにはなる。


 だれか一人でも手を出したら歯止めが効かなくなりそうで怖い……


 三十人それぞれは、何とか手をださせようと努力してたんだろうけどね……


 さて今日は休日だ。何して過ごそうか…… 三十人…… 解放してくれないだろうな、きっと……


 温泉宿第二日目…… 第三陣の三十人が追加で参加しての合計六十人での休日である。一体何が始まるのかわくわくどきどきの一日の始まりです。










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