第123話我が君は 千代に八千代に さざれ石の 国家元歌

                       よみびとしらず


我が君は 千代に八千代に さざれ石の いはほとなりて 苔のむすまで

                         (巻第七賀歌343)

※我が君:あなた。敬愛の心を込める。


あなたは、数え切れないほど長く、小石が巌となって苔がむすまで、長生きしていただきたいと思います。


国家「君が代」の元歌で、よみびとしらず。

尚、この歌の、少し字句を変えたものも、伝えられている。


(原本「古今集」初稿本「和漢朗詠集」)

わが君は、千代にましませ さざれ石の いはほとなりて 苔むすまでに

(「和歌体十種」「和歌十体」「古今和歌六帖」)

わが君は 千代にましませ さざれ石の いはほとなりて 苔のむすまで

(再稿本「和漢朗詠集」精選本「和漢朗詠集」「梁塵秘抄」)

わが君は 千代に八千代に さざれ石の  いはほとなりて 苔のむすまで

(歌謡、「拾玉集」)

君が代は 千代に八千代に さざれ石の いはほとなりて 苔のむすまで


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