第118話夢にだに あふことかたく なりゆくは
よみびとしらず
夢にだに あふことかたく なりゆくは 我や寝を寝ぬ 人や忘るる
(巻第十五恋歌五767)
※寝を寝:眠る。
夢の中でさえ、逢うことが難しくなっているのは、私がその辛さゆえに、眠れないからなのでしょうか、それとも、すでにあの人から忘れ去られてしまったからなのでしょうか。
古代日本は、(現代とは逆に)相手が自分を思っていれば、自分の夢に相手が出て来ると信じられていた。
その夢に相手が出て来ないのが辛く、それで眠れない。
そして相手から、すでに忘れ去られたと、悲しむ。
恋煩いの名歌と思う。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます