第107話しののめの 別れを惜しみ 我ぞまづ
寵
しののめの 別れを惜しみ 我ぞまづ 鳥より先に なきはじめつる
(巻第十三恋歌三640)
※鳥:夜明けを告げる鶏。鶏が鳴く前に、男は女の家を去らなければならない。
夜明けの別れが惜しくて辛いので、私のほうが鶏が鳴くより先に、泣き始めてしまいました。
互いの思いを尽くした夜が終わり、別れの時。
次に、こんな夜は、いつ来るかわからないので、惜しくて辛くて仕方がない。
※寵:生没年不明。ほぼ9世紀の後半説あり。宮中に勤める女官。藤原公利(9世紀後半の官僚:現天皇家の先祖説有り)が恋人。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます