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    「彩る、うろこ」への応援コメント

    主人公の「自分を取り戻」す作業、とてもよくわかりました。生きるということは、「寂しいことも、悔しいことも」全てに「好きな色を被せ」ながら、物事と折り合いをつけることでもありますね。

    想いを受け継ぐことで「変わらないもの」は生まれるのかもしれません。拝読して、時の流れや運命には逆らえないとしても、時間が経つことで初めて向き合えること、輝き始めるものを大切に育みたいと感じました。

    『うろこ』がいつか、また誰かの再出発の場所になる日も来る気がします(^ ^)

    作者からの返信

    高石すず音 様

    お読みいただいてありがとうございます。
    「うろこ」という店が近所にあって、ずっとその名前が気になっていました。
    「はじめて降りる駅」という企画もの用に書いたストックのひとつを、修正したものです。当初は10枚程の救いのない純文っぽい作品でした。

    誰しも括りを感じていたり、簡単には通じ合えないこともあり、それでも生きていかなくてはいけない。決して恵まれた環境で生まれ育ったわけでもない主人公ですが、意志を持たせ、コンプレックスを力にして、心のわだかまりに向き合っていく。書いているうちに、そんなイメージに変わっていきました。親子の対話もできましたしね。自分なりにはこの主人公のおさまりにほっとしております。

    誰かの再出発、おお、そうですね。そんな場所になれたらいいですね。
    今後の創作でも、誰かに繋がっていくようなものが書けたらいいな、と思えてきました。

    いつも読み込んで下さって、私以上にわかってくださるのが、大変嬉しく励みになっております。ありがとうございます。

  • 「彩る、うろこ」への応援コメント

    短いけれども濃密なドラマに胸を打たれました。
    主人公が故郷で過ごした時間と、父と娘が過ごした僅かな時間、父を看取った後、ネイルサロンに勤め独立するまでの十年という時間、変わる町並みを見ながら思いを馳せる未来という時間。
    いくつもの時間が層のように重なって一つのドラマを織りなしていて、この作品の本当の主人公は「時間」そのものではないかと勝手な感想を抱いてしまいました。
    短編映画として映像化して欲しい作品です。

    作者からの返信

    わあ。読んでいただいたのですね。身に余るお言葉です。でも、素直に嬉しいです。
    小説書きたいのですが、構成が苦手で、短いものでも四苦八苦してます。ドラマとして伝わっていたなら、よかったです。
    月浦さんのような、読ませる、奥行きのある、唸らせる作品には、足元にも及びません。せめて楽しんで書こうと思います。コメントありがとうございます。