第57話 スマブラトゥーン3
「ねぇ晋也、家に行っていい?」
「家?なんで?」
「スマブラトゥーン3やりたい」
スマブラトゥーン3とは現在大流行しているゲームの1つだ。
様々なゲームの登場するキャラが数多く参戦しており、4vs4でステージをペンキで塗りながら陣地を制圧していき、そして戦闘もあり相手をステージ外に落とす。
これを同時平行でやるハイテンポなアクションゲームになっている。
「なんで俺が持ってる前提なんだよ。まぁ持ってるけどな……」
「やっぱり。じゃあれっつごー」
「はぁ……ま、いいか。っておい菜月、そっちは反対だ」
なぜ菜月が俺がスマブラトゥーン3を持ってるであろうことを確信していたのか。実は俺は予想がついていた。
サッカーを悠斗君に教わっていたとき、練習後に度々悠斗君の家にお邪魔していた。
母が帰るのが遅い日などは家に帰っても誰もいない。
だから悠斗君は母が帰る時間まで一緒にいてくれようとしたのだ。
そして当時やっていたのはスマブラトゥーンX。
菜月も含めた3人でやっていたのを今でも覚えている。
俺は普段はあまりゲームはしない。
ゲームよりサッカーを優先していたからだ。
しかしスマブラトゥーン3だけは別だった。
これは俺にとっての宝物といった認識に近い。
再び菜月と出来るのがただただ嬉しい。
俺と菜月は二人、話しながら帰路についた。
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