「けど特に無視とかは無かったと思うけど……」

「先生がいる前では何もやらないんだよ」

「マジかよ、かなり悪質だな。あ、でもそういや今日女子達が円を組んで話してたんだよ。けど本田さんは入ってなかったわ」

「まぁ私もそんな感じで省かれるかなぁ。まぁ私は友達がいるから大丈夫だけどね」

「そっか、そりゃ早いとこなんとかしないとな。というかバスケ部と生徒会はどうなんだ？」

「四天王は1年の中だけだし学年跨いでしまえば特に何もないよ。バスケ部は実力至上主義だし、生徒会長は人格者だからね」

ちなみに令和高校、新設ながらスポーツが盛んである。

現に女子バスケ部は去年全国大会出場を果たしている。

そんな強豪であるこの高校で夏帆は早くもベンチ入りしたらしい。

それが誇らしく思えるのは兄心というやつだろうか？

ちなみにうちは男子サッカー部もなかなか強い。

去年はトーナメントであと2回勝てば全国だったらしい。

明日の放課後は見学に行くという約束を大地と俊とした。

部活について俺は1つ疑問が生まれた。

「なぁ夏帆、うちって部活は強制？あと兼部は？」

「部活は原則全員参加だよ。兼部は両顧問の許可とれば出来るかな。晋也はサッカー？」

「あぁ、明日見学に行くつもりだ」

「なら会えると思うよ」

「ん？誰に？」

「四天王の一人でサッカー部のマネージャーの紺野瑠花さんだよ」

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