第16話 サッカーやろうぜ!

男子も女子も別に全員が円を組んでいるわけではない。

例えば隣の光さんだ。

彼女は日直日誌?らしきものを記入している。

彼女を見ていると視線に気付いたのかこっちを見る。


「どうしたんだ?風間くん」


「いや、本田さんはあの中に入らないのかなって思ったので」


「私は恋愛が苦手でな、どうもああいったノリが苦手なんだ。風間くんはどうなんだ?」


「いや、俺みたいなやつが恋愛なんて高望みはできないですよ(こんなブ男に需要なんて無いしな)」


「どうやら本心らしいな……」


「ん?」


「いや、いい。気にしないでくれ」


そう言って本田さんは日直日誌?を再び書き始めた。

そしたら俺の席に二人の男子が訪ねてきた。


「風間くんだな。サッカー部入るんだろ?俺は竜胆大地、こいつは佐久間俊。俺たちはサッカー部なんだ。よろしくな」


「よろしく。あ、部活見学に行きたいんだけどどうしたらいいかな?」


「多分放課後にサッカー部の部室に来ればいいだけだぞ。」


「なんなら僕が部長に言っておくよ」


「竜胆くんと佐久間くん、ありがとう。とりあえず明日伺うよ」


「分かった。あと俺のことは大地でいいぞ」


「僕も俊でいい」


「大地と俊だな。じゃあ俺のことは晋也って呼んでくれ」


「おう、よろしくな晋也」


「晋也、よろしく」


二人の友達が出来た。

サッカー部、なんだか楽しくなりそうだ。

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