一月二十九日

『今日の感想』


やっぱり、学校で浮かないように努力するのは面倒くさいです。

諂った笑みを浮かべて少し小耳に挟んだゲームとかアニメとかの情報の共有を強制されるのはどうも慣れない。


ああ、やはりこの高校に来るべきではなかった。

いつも引け目を感じているのはこれだ。

たった十点で三年間ぬるま湯に浸からせられるとか受験は残酷だ。

別に褒めて貰うが為に勉強しているわけじゃない。

他人と自分の差を明確にし、拒絶する為に僕は勉強をしているんだ。


だから、たまに見かけるぬるま湯の澱に触れさせようとする不快な笑みが嫌いだ。


そんな風に近寄らないで欲しい。

とある歪んだ秩序は自分を駄目にすることを僕は知っている。

例えば「自立しない」とか。

もう秩序でもなんでもないが、混沌の秩序とかそういうのだと思ってる。

過去を嘆いたって変わりやしない現実は仕方ない。だから学校に行っている。

仕方ないんだ。だからなんとなく「これでいい」と呟いて日々を浪費する。


今夜の月がもっと美しく見えたなら―――


ではまた。

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